子作りのプレッシャーにさらされる夫婦描く、山内ケンジの「夜明けの夫婦」7月公開

「友だちのパパが好き」の山内ケンジが監督と脚本を担当した「夜明けの夫婦」が7月22日に公開決定。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。

新型コロナウイルスが終息を迎えた日本を舞台とした本作では、両親と同居し、孫を持つことを強く望むプレッシャーにさらされながら生活する夫婦の姿が描かれる。鄭亜美、泉拓磨、石川彰子、岩谷健司が出演し、筒井のどか、金谷真由美、坂倉奈津子、李そじん、吹越満、宮内良も参加。「空白」「新聞記者」などで知られるスターサンズの河村光庸がエグゼクティブプロデューサーを務めた。

YouTubeで公開された予告編は「赤ちゃんはその後？」と妻のさらが姑に問い詰められる場面でスタート。その後、妻とはセックスレスだが浮気をしている夫の康介、無関心を装いながら息子夫婦の性生活に興味を持つ舅の姿が映し出されていく。

山内は「義理の母からの『そろそろ子供は？ 作らないの？』という質問は今やなかなかにして問題発言です。セクハラとも言えます。そして、一階に両親、二階に息子夫婦という二世帯住宅で、一階では、義理母が嫁に子作りを促したり（セクハラ）、あるいは、知り合いが幼い子供を連れてきて皆で可愛いと言ったりするような日常。一方、二階の息子夫婦の寝室では、セックスをしようとしたりできなかったりが描かれます。二階ではそれしかしていません。根っこの所では同じテーマであるのに、表と裏、昼と夜という対比を作りたかったのです。なぜならそれは極めて普通のことなのに面白いから」とつづっている。

「夜明けの夫婦」は東京・新宿ピカデリー、ポレポレ東中野、下北沢トリウッドほか全国で順次公開。なお本作は第22回東京フィルメックスの「メイド・イン・ジャパン」部門にて上映された。