「THE3名様」12年ぶり新作が初披露、“史上最大の発表”はカンヌへのエントリー

「THE3名様 ～リモートだけじゃ無理じゃね？～」の世界最速上映イベントが3月30日に東京・harevutaiで行われ、キャストの佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史が登壇した。

石原まこちんの同名マンガを原作とした「THE3名様」シリーズは、佐藤、岡田、塚本が演じるフリーター3人組が深夜のファミレスで“だべるだけ”の脱力コメディ。12年ぶりに復活した「THE3名様 ～リモートだけじゃ無理じゃね？～」では森谷雄が監督を務め、石原が書き下ろした物語が展開される。

佐藤が「狭き門を通り抜けて選ばれた皆様！ 今日のチケットの倍率は……6倍！ すごいのか？ どうなんだっ!?」と会場に集ったファンを沸かせると、すかさず塚本は「どうせ倍率を言うなら3倍にしろよ！」とツッコミ。佐藤は12年ぶりの復活のため「もはや絶滅危惧種のような皆さん！」と笑い、塚本が「僕らも忘れかけていたからね」ととぼける場面も。復活のきっかけは、約2年前の塚本の誕生日会。そこに集まった3人の中でシリーズ復活への熱が高まり、実現に至ったという。

佐藤は「誕生会で3人が再会したときに、先延ばしにしたらもうやらなくなるというか、ラストチャンス感もあったので、自分たちでやろうと。石原まこちん先生に脚本を書いてくれないかとお願いし、これまでずっとプロデューサーを務めてくれていた森谷雄さんに監督もお願いしました」と再スタートの経緯を説明。名物キャラクターの“パフェおやじ”を演じた志賀廣太郎は2020年4月にこの世を去っており、「我らの志賀さんという存在もちゃんと作品に入れたかった」と語った。

撮影は2021年10月に実施。岡田は「それぞれの年齢を感じたというか、3人にいい感じの余裕があって、それがいい方向に向いた。内輪ウケにはならず、見ている人がどうやったら笑ってくれるのか、現場でもみんなで真剣に考えた」と振り返り、佐藤も「12年前と同じ空気感で終わらせていたら物足りなかったはず。そうではなくて3人のキャッチボールがよりスムーズに乗っていく感じがして、ただただ楽しいだけではなくて、それぞれが1人の役者として楽しめた気がする」と手応えを明かす。

イベントでは佐藤が「史上最大の発表！」と切り出し、カンヌ国際映画祭へのエントリーを発表。「結果は4月か5月にわかると思うけれど……前もって言っておきます！ ボツです！」と爆笑すると、岡田は「いやいや！ この世の中、何が評価されるかわからないよ！ 我々がレッドカーペットを歩く可能性だってあるから」と前向きに妄想。しかし、佐藤から「そのときは（役衣装の）ホットパンツで歩いてね！」などと言われると「そんな姿は家族に見せたくないよ！ 一番の汚点になるよ」と騒いだ。

最後に佐藤は「12年経ってもこんなにたくさんの人に『THE3名様』を愛してもらえているんだとうれしかった。これからももっともっと皆さんに楽しんでもらえるよう、続編製作も含めて色々なことを試していきたい！」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

「THE3名様 ～リモートだけじゃ無理じゃね？～」は4月8日より東京・新宿バルト9ほかで1週間限定上映。