本作は「パタゴニア」「ソングライン」などで知られるイギリス生まれの紀行作家ブルース・チャトウィンに関するドキュメンタリー。生前のチャトウィンと親交を結んだヘルツォークが、没後30年の2019年に発表した作品だ。自らの足で旅をしながら小説を書いたチャトウィン。ヘルツォークはチャトウィンが魅了されたパタゴニアや中央オーストラリアといった土地をめぐりながら、“ノマディズム / 放浪”という概念を探究する。チャトウィンが旅の過程で交差した人々のインタビューを交え、ヘルツォーク自身がナレーションを担当した。
岩波ホールでヘルツォークの監督作が公開されるのは、1983年公開作「アギーレ/神の怒り」以来、39年ぶり。YouTubeで公開中の予告には、岩波ホールからのメッセージも収められた。本作を配給するサニーフィルムは「動かずしてあらゆる情報を簡単に入手することができる今の時代に、未知との遭遇を求め旅の中に自らの生き方を探した作家チャトウィンのドキュメンタリーを公開することに大きな意義を感じています」とコメント。さらに「“自分の足で歩き、見て、感じる”ことの大切さを伝える本作品が、今まさに新たな一歩を踏み出そうとする多くの方々にヒントと勇気を与えてくれる事を心より信じています。世界の映画と共に半世紀以上旅をしてきた偉大な劇場で是非本作品をご覧いただけたら心より嬉しく思います」とつづっている。
こみー【暗中飛躍】 @ConGrazie
ヴェルナー・ヘルツォークが紀行作家の足跡たどる「歩いて見た世界」公開(動画あり / コメントあり) https://t.co/R8ynFisr1S
東京・岩波ホールの最後の上映作品がヘルツォーク×チャトウィンなのか……。見たいな