瀧本美織がヤングシナリオ大賞作品「踊り場にて」で主演、夢あきらめた高校教師に

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第33回ヤングシナリオ大賞の大賞を受賞した生方美久の「踊り場にて」が実写ドラマ化。瀧本美織主演で12月30日深夜にフジテレビで放送される。

「踊り場にて」

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「踊り場にて」

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坂元裕二、野島伸司、橋部敦子、野木亜紀子、黒岩勉といった数々の脚本家を輩出してきた「フジテレビ ヤングシナリオ大賞」。応募総数1978作品の中から大賞に選出された「踊り場にて」は、プロのバレエダンサーを目指し海外で活動していた美園舞子を主人公としたヒューマンドラマだ。夢をあきらめ高校教師として復職した舞子が、個性的な生徒たちとの交流を通して人生を見つめ直すさまが描かれる。

「踊り場にて」

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瀧本は脚本の印象を「ヒリヒリくるような、心に刺さる言葉がたくさんありました」と明かしつつ、「教室で生徒たちに向けて語るシーンでは、リハから涙があふれてしまうこともありました」と撮影を振り返る。また本作の魅力を「新しい切り口で、夢との向き合い方を教えてくれるドラマだと思います。とにかく生徒の皆さんがユニークで、チャーミングです。青春が詰まっています」と語った。

瀧本のほか、生徒役で「街の上で」の中田青渚、「スパゲティコード・ラブ」の青木柚、「宇宙を駆けるよだか」の富田望生が出演。富田靖子が舞子を見守る母親・美園優子を演じた。ドラマ 「アンサング・シンデレラ ANOTHER STORY ~新人薬剤師 相原くるみ~」に参加したフジテレビ第一制作部の柳沢凌介が演出を担当。柳沢とプロデューサーの柳元大輝によるコメントも下記に記載した。

第33回ヤングシナリオ大賞 踊り場にて

フジテレビ 2021年12月30日(木)24:25~25:25
※関東ローカル

瀧本美織 コメント

脚本を読んで

生徒達との会話劇に引き込まれ、読んでいて好きな台詞がたくさんありました。舞子の、先生だからといって格好つけず、生徒達ともありのままの自分で接する姿、距離感がいいなと思いました。夢と向き合い、どう折り合いをつけていくか、こんなポジティブな捉え方があるんだ!と新しい感覚でした。

舞子を演じて

台詞として言っていても、お相手の台詞を聞いていてもヒリヒリくるような、心に刺さる言葉がたくさんありました。教室で生徒たちに向けて語るシーンでは、リハから涙があふれてしまうこともありました。その時生徒役の一人、中田青渚さんが「私がうるうるして見ていたら感情入り過ぎてしまったりしますか?」と聞きに来てくれ、「全然大丈夫、そんなこと全く気にせず自由にやってね!」と答えたのですが、その優しい気遣いに感謝するのと同時に、それくらいそのシーンが自分の心にもしみていたのだと思います。私にとって、全シーンが山場でした。自分が学生だった頃を思い出したり、お芝居を始めた10代の頃は制服を着ていたのに教師の役をいただき教壇に立っているんだな…と、教師の役も少し経験はありますが改めて感慨深くなりました。バレエも初体験させていただけて、良い経験になりました! トウシューズを履けてうれしかったです。

幼い頃の夢

小さい頃の写真を見るとそういうポーズばかりしているのですが、もうセーラームーンになるつもりでいました(笑)。小学生くらいの頃は絵を描くのが好きで漫画家にも憧れていたと思います。中学生の頃は、子どもが好きで職場体験の授業で幼稚園に行き、幼稚園の先生もいいなと思っていました。

視聴者へのメッセージ

新しい切り口で、夢との向き合い方を教えてくれるドラマだと思います。とにかく生徒の皆さんがユニークで、チャーミングです。青春が詰まっています。舞子としては、人との関わりの中で自分を肯定していく過程が描かれています。夢にまい進している方も、夢に悩んでいる方も、こんな捉え方もあるんだと、自由にみていただけたらうれしいです。

柳元大輝 コメント

新人脚本家の才能を発掘するヤングシナリオ大賞は、今年で第33回を数えることになり、ドラマ界の一線を担う多くの脚本家を輩出してまいりました。そして今回の大賞に選ばれたのは生方美久さんの「踊り場にて」になります。
誰もが多かれ少なかれ“夢”や“希望”をもって生きていると思います。でも、それが現実にかなうことは、なかなか難しいことです。しかし“現実って厳しい”で終わらせるのではなく、“どんどん諦めていこう”と肯定していく、諦めたらそこで終わりになるわけじゃないという点で、この物語のメッセージは、多くの人が共感できる内容であるとともに、踊り場に射す一筋の光のような温かさを感じました。
主人公の美園舞子は、個性の強い生徒たちとの関わりのなかで、どこか受け身で流されてしまうのですが、舞子は強い芯のある女性だと考えていました。バレリーナの夢を諦めてから、高校教師として自分の居場所を見つけ、再び立ち上がる一人の美しい女性の物語、その凛(りん)とした強さを演じられるのは瀧本美織さんしかいないと考え、今回オファーさせていただきました。
瀧本さんには、今回バレエに初挑戦していただきました。冒頭のコンサートホールのシーン、そして踊り場にたたずむ舞子のラストシーンは、ヤングシナリオ大賞の歴史に残る美しいシーンになっていると強く感じております! 是非ご期待ください!

柳沢凌介 コメント

“諦める”という言葉はどうしてもネガティブなイメージを持ってしまう言葉だと思います。しかし、“諦める”という言葉の本来の意味を、瀧本さん演じる夢を諦めた主人公が、夢に、将来に、恋に悩む様々な生徒たちとの交流を通して教えてくれます。個性豊かなキャラクターたちの掛け合い、素敵な踊り場、みどころたくさんです。ぜひご覧ください。

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シナリオ公募ナビ @scenarionavi

「第33回フジテレビヤングシナリオ大賞」で大賞を受賞した作品『踊り場にて』がドラマ化され、瀧本美織主演で12月30日24時25分からフジテレビ(関東ローカル)で放送。 https://t.co/1L9gRsXj5J

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