天海祐希、主演作イベントで氷川きよしの歌に合わせダンス「なんていい曲なの！」

「老後の資金がありません！」の完成披露プレミアイベントが本日10月21日に東京・日本橋三井ホールで行われ、キャストの天海祐希、松重豊、新川優愛、加藤諒、石井正則、若村麻由美、草笛光子、毒蝮三太夫、監督の前田哲が登壇した。

「老後の資金がありません！」では、娘の派手婚や義父の葬式などで、老後に必要な資金を激減させてしまった主婦・後藤篤子の苦悩が描かれる。篤子役の天海は、「ハッピーですね！ すごく幸せに思っています」とイベントが開催された心境を伝え、会場を見渡す。そんな天海との撮影を振り返り、夫・章役の松重は「いつものセレブリティな感じではなく、天海さんが貧乏くさく現場にいたんでわくわくしました！ 幸せでハッピーな日々でした」と語った。

章の妹夫婦を演じた石井と若村。兄夫婦、妹夫婦の4人でのシーンが多かったことに触れつつ石井が「女性陣が激しい！ 夫としては妻を支えようと思っていましたが、役者・石井としてはそのシーンが怖くて……」と明かすと、若村は「聞きました？ 天海さん！」、天海は「聞き捨てならない、何が怖かったんですかね？」と声を上げる。これを受けた石井は「今みたいな感じです（笑）。女性陣が意見を戦わせるシーンでは、大好きな先輩である松重さんが小さく見えて……」と回想。松重は「2人のお芝居を前に観客のような気分でいましたんで（笑）。泣いていらっしゃるならティッシュを差し出しましょうみたいな感じですよ」とほほえんだ。

天海の長年の友人である若村は「映画の撮影現場で会うのは初めてなので、緊張しました。仕事仲間だけど友達みたいなのがあんまり慣れてなくて。先に友達だったので」と述懐。一方の天海は「若村さんは尊敬している女優さんなので『あれ？ 天海祐希はこんなこともできないの？』と思われたら嫌だな、なんて。ドキドキして現場に行きました」と打ち明ける。

イベント中盤には主題歌「Happy!」を担当した氷川きよしがサプライズで登場。氷川の生歌に合わせて、天海がダンスを披露し会場は大いに盛り上がった。氷川は「主題歌を歌わせていただいて本当に光栄に思いますし、エンドロールに自分の名前と曲のタイトルが出てきたときは泣きそうになりました」と思い返す。天海は「初めて映画を観たときに、（主題歌は）ラテン!? サンバ!? 大丈夫なのかな？って思ったんですけど、聞き覚えのある声だったんです。これはきよしちゃんじゃないの！と思ってすぐ本人に電話しました。きよしちゃんが歌うと、泣きそうになるぐらい素敵で。なんていい曲なの！」とコメント。若村は「本当に幸せな気持ちになりました！」と興奮の様子で伝える。明るい色の衣装で登場した氷川は「本当は今日は地味な格好で来ようと思ったんですが、ハッピーな色ってピンクか黄色だったんで」と笑みをこぼした。

最後に天海は「公開が延期になって1年待ちました。こうして100%のお客様が会場に入ってくださる状況になったこと、『映画館に足を運んでくださいね』と言えるようになったことが本当にうれしいです。このタイミングで公開されることを幸せに思っています」と思いを口にした。

「老後の資金がありません！」は、10月30日に全国で公開。なおイベントでは明日88歳の誕生日を迎える草笛に天海が花束を渡す場面もあり、会場は大きな拍手に包まれた。