東京から片田舎の町へ左遷された元エリート銀行員・香芝誠が、金魚すくいと出会い成長していくさまを描いた本作。香芝を松也、彼が一目惚れする謎の美女・生駒吉乃を百田が演じたほか、柿澤勇人、石田ニコルも出演した。
このたび香芝が“煮干しすくい”をするシーンが公開に。自身の歓迎会をひと足先に抜けて帰宅した香芝。夕食を作ろうと煮干しを取り出すと、なぜか煮干しが水の中で泳ぎ出し、香芝は持ち帰ったポイで煮干しをすくう。そこに心配した吉乃が訪ねて来て、香芝はポイを握りしめている姿を見られてしまう。
撮影前、キャスト陣は金魚すくいの道場で名人からコツを学んだ。焦って金魚を追いかけるとポイが破れてしまうので、金魚がポイに乗るまで静かに待つのがコツだという。松也は「つまり、すくうとは待つことであり、香芝は“金魚すくい”を通してそれに気付いたのでしょう。自分の理想や自分の考えにこだわって突き進みがちですが、冷静になって立ち止まり、どうするべきか考えることが必要だったのです。これは恋愛にも友情にも言える普遍的なことだと思います。そう思って演じました」と伝えた。
あわせて解禁された場面写真には、香芝が白けた表情で金魚売り・王寺昇の車に乗っているさまや、寂しそうに部屋で“小赤”を見つめる場面、真剣な表情で破れたポイを持つ姿など、金魚すくいと関わってだんだん変わっていく彼の姿が。劇中には、金魚すくいでよく見かける“小赤”は観賞用からはじかれたものだと吉乃から聞き、香芝が「君たちも脱落者か」と自分自身に重ねてしまう場面もある。
関連する特集・インタビュー
映画ナタリー @eiga_natalie
尾上松也が“煮干しすくい”を百田夏菜子に見られる…「すくってごらん」本編映像
https://t.co/lYCYkMGX38
#すくってごらん #尾上松也 #百田夏菜子 https://t.co/7SdEZxuhqM