WOWOW開局30周年プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」の完成報告イベントが本日1月13日に生配信され、
磯村、柄本、白石、津田、森山が短編映画の監督に挑戦した本プロジェクト。磯村が「スタッフさんたちに感謝の気持ちでいっぱいでした。作品作りは1人じゃできないということを実感しましたね」と述べると、柄本は「僕は普段現場に入っていくところからですけど、その部屋の準備をする裏の苦労を知りました。これからの現場の見方が変わると思います」とうなずき、「初日の前日とかは寝れなかったですね……」と撮影前に緊張していたことを告白する。
同じくあまり眠れなかったという白石は「監督はすべてを決断する責任が伴うので、こんな仕事受けるんじゃなかったって思う瞬間も正直あったんですけど(笑)、皆さんに支えてもらってかけがえのない経験をさせていただきました」とコメント。「めちゃくちゃ楽しかったんですけど、めちゃくちゃ大変でした!」と率直に話した津田は、脚本も担当したため執筆段階で苦労をしたことを述懐し、森山は「まず『監督』と呼ばれても反応できない。『よーい、はい』というトーンも恥ずかしくて、『はいっ!』って言わなきゃいけなんだって少しずつ気付いていったところで終わりました」と冗談交じりに語った。
続いてそれぞれの監督作の話へ。SF作品「機械仕掛けの君」を監督した磯村は「日頃からAIなどのテクノロジーに興味があったので、どんな世の中になっていくんだろうというところから発想し、調べていきました」と着想のきっかけを明かす。16歳の頃に書いた脚本を映画化した「夜明け」を手がけた柄本は、舞台となった自身の地元・下北沢での撮影について「実際にこういうカットを撮りたいと思っていた場所が、自分の身の回りにあったんですよ。だから、その場所が残っていてよかったなと。残ってなかったらすごくパニックになってたと思います(笑)」と裏話を披露した。
「そそがれ」を監督した白石は、自身が通っていた絵画教室での先生とのエピソードを断片的に盛り込んだという。「表現をするうえで作り手がどこまでさらけ出せるのかという闘いになっていくのかなと。恥ずかしいですけど“こんな人間です”ということを映画にしました」と覚悟を見せた。また竜星涼と大東駿介が共演した「GET SET GO」を監督した津田は、「恥ずかしいので具体名は出さないですが、今まで観てきた好きな作品の影響はたくさん入っている気がします」と作品を紹介。ダンサーとしての活動も長い森山は、監督作「in-side-out」に込めた思いを「映像表現の中で芝居と音楽性と身体性をどう混ぜ合わせることができるのか試してみたいというのが主眼でした。いわゆるミュージカルやフラッシュモブ的なものではなく、閉じられた世界観の中で身体性や音楽性がどう発露できるのかを考えていましたね」と明かした。
「アクターズ・ショート・フィルム」は本日1月13日からWOWOWオンデマンドで先行配信されているほか、1月23日19時よりWOWOWプライムで一挙放送。5作品の中から視聴者や映画評論家の投票により選ばれた1作品を選定し、ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)のグランプリを目指す。各作品の視聴者投票は、番組の公式サイトで受付中だ。
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