本作は
本作で扱われる問題は“今”の日本社会で現実に起きていることで、課題でもある。その生々しさを表現するため、メインビジュアルでは写真家の中村力也が、自然光の中にたたずむ高柳の姿をフィルムカメラで撮影した。
高柳の倫理の選択授業を受ける11人の生徒たちは、実際の高校生世代を中心にオーディションで決定。
本作では「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」「魔法使いの嫁 星待つひと」を手がけ、
よるドラ「ここは今から倫理です。」はNHK総合で1月16日に放送スタート。全8話で、毎週土曜23時30分から放送される。
よるドラ「ここは今から倫理です。」
NHK総合 2021年1月16日(土)スタート 毎週土曜 23:30~23:59
高羽彩 コメント
小4の頃、宇宙の外には何があるんだろうと考えて眠れなくなったことがありました。そのとき一応、自分なりの答えは見つけたものの、親に話しても友達に話しても私が期待していたようなリアクションは返ってこず(スゴい大発見だね!!的なリアクションを期待してたのに)ひどく落胆したのを覚えています。あれから私は哲学的な問いから目を逸らし続けてきました。必死になって考えたところで、どうせ「正解!」とマルをつけてもらうことはできないんだから、と拗ねたような気持ちで。それなのに本屋で平積みにされた「ここは今から倫理です。」の前で、自然に足が止まりました。タイトルが目から飛びこんできて、脳の隅で小4の私が「これ絶対好きだよ!」と囁きました。読んでみたら、好きでした。常に「正解」を求められることに慣れすぎた私たちは、「正解」に価値があるんだと思いすぎています。けれどこの作品は、「考えることそのものに人間としての価値がある」ということを「学園ドラマ」という優しい形で思い出させてくれます。好きな作品のドラマ化に自ら関われる幸運に感謝しています。正解の無さ、に疲れた人たちに、この作品が届いてくれることを願っています。
渡辺哲也 コメント
高羽彩さんの作品は、常に話が面白く、そして考えさせられる…物語に期待することは煎じ詰めればその二つなのだと見る度に思わされます。高羽さんと「哲学をテーマにした目の離せない物語だ!」と、雨瀬シオリさんの漫画で盛り上がったのは2年前。それからタイトルにある「今」が変わっていく中、高羽さんは「考えること」「対話すること」を鮮やかに面白い物語に仕上げてくれました。その脚本を基に、キャストとスタッフも現場で「対話」を重ねています。主役の山田裕貴さんも、普段話すテンションからは想像しがたいですが、会うほどに「高柳」な人。なんだかみんなで楽しく哲学しています。1話29分、青春エンターテイメントです。
尾崎裕和(制作統括)コメント
企画当初は、この社会に「倫理」を問うドラマだと思っていました。でも違いました、問われているのはドラマを作っている私たちでした。雨瀬シオリさんの「ここは今から倫理です。」という原作が投げかける倫理的な問いは鮮やかで…深く重い。脚本の高羽彩さん、主演の山田裕貴さんをはじめとするキャスト、スタッフみんなで考え続けています。放送が出る最後の瞬間まで、多分放送が終わってからも私たちは考え続けると思います。考え続けることだけが唯一の「倫理」だと信じて。
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山田裕貴「ここは今から倫理です。」ビジュアル完成、生徒役11人も発表 https://t.co/jKJUkNEror
原作:雨瀬シオリ(集英社ヤングジャンプコミックスGJ)