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昨日11月20日に公開初日を迎えた本作では、秋田・男鹿で生まれ育った主人公・たすくが、過ちと向き合い青年から大人へ成長する姿が描かれる。たすく役を務めた仲野は「誇らしい気持ちでいっぱい」と笑みをこぼし、「映画というものを誇りに思っているスタッフさんがこれ以上ないくらい愛情を注いで、なおかつ男鹿の皆さんが作品の土台を支えてくださって。いろいろな人の並々ならぬ思いが詰まった作品です」と胸を張って伝えた。
仲野の父である俳優の中野英雄は、秋田出身の柳葉と親交が厚い。そのため仲野も昔から柳葉と交流があり、「毎年お正月に“柳葉詣”として会いに行くという中野家の伝統行事があるんですけど。秋田の人にとってのナマハゲが、僕にとっては“柳葉敏郎”で。対面するだけで震え上がるような……(笑)。身近な存在なので、今回親子のような関係性(の役)で共演できたのは感慨深いです」と喜びをあらわにした。柳葉は「くー!」と泣きマネし、「太賀が生まれたときから知っています。来るたびにちょっかい出してきて、帰るときは必ずベソかいて。そんな彼が今この場に立っていて、自分も彼の作品をともにできるというのは本当に胸がいっぱいです。太賀おめでとう!」と笑顔を向け、関係性の深さをうかがわせる。
佐藤も秋田出身で、このたび劇場長編監督デビューを飾った。秋田での撮影にこだわったものの「ご当地映画にはしたくなかった」と明かし、「傷を背負っていく人たちを見つめたいという気持ちがあった」と作品に込めた思いを語る。そして「男鹿の子供たちが大きくなったとき、また自分の子供たちに見せてくれるような映画になったら」と願った。
イベントでは、キャストがそれぞれ出身地の“ご当時自慢”をするコーナーも。東京出身の仲野は「出会い」と書いたフリップを見せ、「ああ僕の周りにはもう誰もいないかもと途方に暮れた、その先で手を差し伸べてくれる人がいる。出会いや別れが交錯しているのが東京の持ち味」だと語った。一方、京都出身の吉岡の自慢は「観光地が“激近”」。「『ちょっと嵐山に行こうか』とかができる。街の人たちが観光地である誇りを持っていて、人を招き入れる体制が整っているのが面白い」と述べ、仲野や寛一郎から「うらやましい!」という声を浴びていた。
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「泣く子はいねぇが」仲野太賀らがご当地自慢、京都出身・吉岡里帆は「観光地が激近」(写真18枚)
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