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本作では、厚い煙に覆われた“えんとつ町”を舞台に、えんとつ掃除屋の少年ルビッチとゴミ人間プペルの物語が描かれる。絵本「えんとつ町のプペル」をもとに西野が自ら製作総指揮と脚本を担当。STUDIO4℃がアニメーション制作を担当し、廣田裕介が監督を務めた。
西野は「えんとつ町は黒い煙にもくもく覆われて頭の上が見えない。これは新型コロナウイルスによって僕らが今経験しているこの世界と重なります。映画の中では、ルビッチとプペルが『それでも、その上に何かあるんじゃないか』と思って空を見上げますが、観客の皆さんが2020年の体験を重ねてこの作品をご覧になると考えたとき、プペルとルビッチの言葉に嘘があっちゃ駄目だと思いました」と語る。そしてプペル役に窪田、ルビッチ役に芦田を起用した理由を「声というより人間性がデカかったです。芦田さんはルビッチのような強さを持っているし、プペルはピュアだからやっぱり窪田さんだなと。本人のキャラクターと乖離がない人をと考えました」と明かした。
“ゴミ人間”という役どころに、声の正解を見出せないまま収録を迎えたという窪田は「西野さんが『やりながら探っていきましょう』と優しく言ってくださって。ちょっと声を作ってみたら『おじいちゃんっぽくなっちゃってる』と言われたので(笑)、あまり作り込むのも違うなと思い、そこから的を絞っていきました」と述懐。芦田も少年役に不安があったというが「窪田さんと演じるシーンではルビッチとプペルが友達になっていくのを感じられたり、感情移入して私自身がうるっとしちゃうシーンもありました。窪田さんの声のおかげで、苦労はあまり感じなかったかもしれません」と感謝し、窪田と恐縮しながら頭を下げ合った。
ルビッチとプペルは掛け合いシーンが多く、西野は「夫婦漫才を見ているようで最高でした!」と満足げに述懐する。窪田はお気に入りのシーンに、ルビッチとプペルがトロッコに乗るシーンを挙げて「勢い、パッションが大事! やってみよう!みたいなノリでやりました」と裏話を披露し、「愛菜ちゃんとシンクロしたのか、2人で一緒にセリフを発する瞬間もけっこうあって。(その場面が)好きでした。楽しかったです!」とにこやかに回想。ルビッチの力強いセリフが印象的だと話す芦田は「できると決めるのも自分、できないと決め付けちゃうのも自分。だから、あきらめずにやってみようという意味なのかなと。それってすごく大事だと思いますし、私も1歩踏み出してみようという気持ちになりました」と、役を通して受け取ったメッセージを伝えた。
また西野は最後に「青臭いことを言いますが」と前置きし、「2020年は世界中から夢とか希望みたいなものがなくなって。希望があれば多少つらくても乗り越えられますが、それがなくなった瞬間に人は不安定になる。夢や希望が僕らにとって必要であると証明された年でした」と力説。「そういうものを見せられる作品になっています。ルビッチとプペルの挑戦を見たら、僕たちもやってみようと思えるはずです」と本作への手応えをのぞかせた。
「映画 えんとつ町のプペル」は12月25日に全国で公開。
くーぽ @coo_po
【STUDIO4℃ニュース】窪田正孝と芦田愛菜のアフレコは“夫婦漫才”?西野亮廣が名コンビぶり絶賛
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