「濱マイク」林海象と永瀬正敏がタッグ、大地震に翻弄される男描く「BOLT」公開決定

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「夢みるように眠りたい」「彌勒 MIROKU」などを手がけ、ドラマ「私立探偵 濱マイク」の原作者としても知られる林海象の監督作「BOLT」が、12月11日に公開決定。YouTubeで予告編も解禁された。

「BOLT」コンセプトビジュアル

「BOLT」コンセプトビジュアル

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本作は、日本のある場所で大地震が発生したことから、1人の男の人生が大きく翻弄されていくさまを描く人間ドラマ。「BOLT」「LIFE」「GOOD YEAR」の3つのエピソードで構成されている。「私立探偵 濱マイク」でも林とタッグを組んだ永瀬正敏が主演を務め、佐野史郎金山一彦後藤ひろひとテイ龍進月船さらら吉村界人佐々木詩音大西信満堀内正美もキャストとして参加。佐藤浩市が声の出演を果たしている。また、現代美術家のヤノベケンジが美術を担当した。

劇中では地震の振動で原子力発電所のボルトが緩み、圧力制御タンクの配管から冷却水が漏れ始める。予告編には高放射能冷却水を止めるため、男が仲間とともにボルトを締めに向かう様子が切り取られた。

林海象

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「撮影から完成まで七年もかかってしまった」と回想する林。「原発内の描写や防護服など低予算自主映画には高いハードルがあった。それを救ってくれたのが現代美術作家のヤノベケンジ氏だ」と語り、「この三本が完成できたのは、主演 永瀬正敏さんのおかげである。お二人と、長年携わってくれたスタッフ、キャスト、そして何より学生たちに大いなる感謝を述べたい。やっと公開できる」と思いをつづった。

「BOLT」は、東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。なお本作は第22回上海国際映画祭パノラマ部門で正式招待作品として上映されたほか、京都国際映画祭2019でもスクリーンにかけられた。

林海象 コメント

撮影から完成まで七年もかかってしまった。二年に一本くらいのペースでそれぞれの章を撮影していたので、久しぶりの新作という感じは自分ではしないが、前作「彌勒 MIROKU」から確かに七年経っている。東日本大震災の翌年に、京都である写真展があった。福島第一原発の作業員の方が、内部の現状を写真にとり写真を公開しているものだった。その時、その方から「大地震で原発内部のボルトの多くが緩み、それを閉めに行った。高濃度の汚染があるため、ボルトを締める回数は必ず一回と決められ、一つボルトを締めるのにのべ数百人の人間が必要だった」という話をきいた。いつかその話を映画にしてみたいと思った。それがこの「BOLT」を作るきっかけであるが、原発内の描写や防護服など低予算自主映画には高いハードルがあった。それを救ってくれたのが現代美術作家のヤノベケンジ氏だ。高松市美術館の中に「BOLT」のセットを組んでくれるというのだ。美術館で撮影風景を観客に公開しながら映画を撮っていく、という前代未聞の撮影方式が行われた。そしてこの三本が完成できたのは、主演 永瀬正敏さんのおかげである。お二人と、長年携わってくれたスタッフ、キャスト、そして何より学生たちに大いなる感謝を述べたい。やっと公開できる。

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玉置泰紀 エリアLOVE Walker総編集長 @tamatama2

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