三吉彩花×阿部純子「Daughters」上海国際映画祭でアジア新人賞部門に選出

三吉彩花と阿部純子のダブル主演作「Daughters」が、第23回上海国際映画祭でアジア新人賞部門に選出された。

7月25日から8月2日まで開催される本映画祭。新型コロナウイルス感染拡大の影響で各国の審査員が現地入りできず、審査及び審査会議の実施が困難となったため、今年に限り賞の授与はなくノミネート・選出のみ行われることとなった。なお日本映画としては「Daughters」のみが同部門に選出されている。本作の監督を務めた津田肇は「今年は、世界中で多くの方が、人生の大きな変化・試練に直面したはずです。『Daughters』の主人公の二人を通し、素直に頼ることができ、絆を確かめ合うことのできる存在の大切さについて考えるきっかけが広がることを祈っています」と述べた。

本作は、東京・中目黒でルームシェアをする小春と彩乃の姿を通して、現代女性の揺れ動く心情を描くヒューマンドラマ。小春を三吉、妊娠し母親になる決断をする彩乃を阿部が演じた。黒谷友香、大方斐紗子、鶴見辰吾、大塚寧々も共演に名を連ねる。

なお本作の公開を記念した写真展が、本日7月20日から8月9日にかけて東京・中目黒 蔦屋書店で開催。フォトグラファーの横山マサトが撮り下ろした26枚の写真が店内に掲載される。津田が本編を特別編集した映像の上映のほか、ムビチケやオリジナルステッカーの販売も実施。

「Daughters」は9月18日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。

※記事初出時より、本文の一部を修正いたしました

津田肇 コメント

コロナウイルスの感染拡大で、世界の様々な映画祭が中止となっている中、上海国際映画祭のアジア新人賞部門に「Daughters」がノミネートされたということ、映像美を評価いただいているということをお聞きし、大変嬉しく思っております。そしてこの最中、開催をご決断された上海国際映画祭に対し、敬意を表します。今年は、世界中で多くの方が、人生の大きな変化・試練に直面したはずです。「Daughters」の主人公の二人を通し、素直に頼ることができ、絆を確かめ合うことのできる存在の大切さについて考えるきっかけが広がることを祈っています。