撮影監督の仙元誠三が81歳で死去、「野獣死すべし」など松田優作と多数タッグ

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撮影監督の仙元誠三が3月1日8時2分、誤嚥事故のため死去していたことがわかった。81歳だった。

仙元誠三

仙元誠三

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松田優作や薬師丸ひろ子の出演作で撮影監督を務めた仙元。1938年に京都府で生まれ、1958年に松竹京都撮影所に入社した。フリーとなって以降、1969年に大島渚の「新宿泥棒日記」で撮影監督デビュー。松田が主演し村川透がメガホンを取った「最も危険な遊戯」「殺人遊戯」「処刑遊戯」の“遊戯シリーズ”では、独自のブルートーンの長回し撮影を披露した。

「ア・ホーマンス」撮影現場より、仙元誠三(中央)と松田優作(左端)。

「ア・ホーマンス」撮影現場より、仙元誠三(中央)と松田優作(左端)。[拡大]

松田と村川のコンビによるハードボイルド映画「蘇える金狼(1979年)」「野獣死すべし(1980年)」にも参加。松田とは「ヨコハマBJブルース」や、薬師丸と共演した映画「探偵物語(1983年)」、彼が監督・主演を務めた「ア・ホーマンス」でもタッグを組んだ。

仙元誠三(右)

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また薬師丸が主演した「セーラー服と機関銃」をはじめ、「汚れた英雄」「里見八犬伝」「愛情物語(1984年)」「Wの悲劇」「早春物語」など角川映画の撮影を多数担当。ドラマでは、松田が私立探偵の工藤俊作を演じた「探偵物語」や、石原プロモーション製作の「大都会」シリーズ、「西部警察」「あぶない刑事」などを手がけた。

仙元誠三

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近年の作品には、窪塚洋介の主演作「凶気の桜」、岡田准一と堤真一が共演した「フライ,ダディ,フライ」、角川春樹監督の「笑う警官」、舘ひろしと柴田恭兵の共演作「さらば あぶない刑事」などがある。1990年に第13回日本アカデミー賞の優秀撮影賞、2014年に平成26年度文化庁映画賞の映画功労賞を授与された。

なお、葬儀は近親者のみで3月3日に親族だけで営まれた。

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磯田勉 @isopie_

撮影監督の仙元誠三が81歳で死去、「野獣死すべし」など松田優作と多数タッグ(写真10枚) https://t.co/DNozKoLm0M →『ア・ホーマンス』など松田優作との撮影現場でのスナップ写真がいい。

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