「フェアウェル」がインディペンデントスピリット賞作品賞に、R・ゼルウィガーも選出

第35回インディペンデントスピリット賞の結果が米現地時間2月8日に発表され、ルル・ワンが監督した「フェアウェル」が作品賞を獲得した。

インディペンデントスピリット賞は、独立系映画の支援を目的にした非営利組織Film Independentが主催する映画賞。ルル・ワンが自身の体験をもとに脚本を書き上げた「フェアウェル」では、中国を離れ海外で暮らす親戚一同が帰郷し、末期がんを患う祖母に余命を伝えるかどうか葛藤するさまが描かれる。チャオ・シュウチェンは本作の演技で助演女優賞を受賞した。

ジョシュア・サフディとベニー・サフディの監督作「アンカット・ダイヤモンド」は監督賞、編集賞に選出されたほか、アダム・サンドラーが主演男優賞に輝いている。主演女優賞受賞を果たしたのは、「ジュディ 虹の彼方に」のレニー・ゼルウィガーだ。

「The Lighthouse（原題）」はウィレム・デフォーの助演男優賞に加え、撮影賞も与えられた。また脚本賞とロバート・アルトマン賞には「マリッジ・ストーリー」、外国語映画賞には「パラサイト 半地下の家族」が選出されている。

なお「パラサイト 半地下の家族」は全国で公開中。「ジュディ 虹の彼方に」は3月6日、「フェアウェル」は4月10日に封切られる。「マリッジ・ストーリー」「アンカット・ダイヤモンド」はNetflixにて独占配信中。

※「フェアウェル」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください

第35回インディペンデントスピリット賞 主な受賞結果

作品賞

「フェアウェル」

監督賞

ジョシュア・サフディ、ベニー・サフディ「アンカット・ダイヤモンド」

主演女優賞

レニー・ゼルウィガー「ジュディ 虹の彼方に」

主演男優賞

アダム・サンドラー「アンカット・ダイヤモンド」

助演女優賞

チャオ・シュウチェン「フェアウェル」

助演男優賞

ウィレム・デフォー「The Lighthouse（原題）」

脚本賞

ノア・バームバック「マリッジ・ストーリー」

編集賞

ロナルド・ブロンスタイン、ベニー・サフディ「アンカット・ダイヤモンド」

ドキュメンタリー賞

「アメリカン・ファクトリー」

撮影賞

ジェアリン・ブラシュケ「The Lighthouse（原題）」

新人作品賞

「Booksmart（原題）」

新人脚本賞

フレデリカ・ベイリー、ステフォン・ブリストル「シー・ユー・イエスタデイ」

ジョン・カサヴェテス賞

「Give Me Liberty（原題）」

ロバート・アルトマン賞

「マリッジ・ストーリー」

外国語映画賞

「パラサイト 半地下の家族」（韓国）