窪美澄の同名小説を原作とする「やめるときも、すこやかなるときも」は、真摯に仕事に向き合う家具職人・須藤壱晴と恋愛がうまくいかない広告制作会社のOL・本橋桜子の恋模様を切り取った物語。大切な人の死が忘れられず、12月のある時期になると一週間ほど声が出なくなる症状“記念日反応”を抱えた壱晴と、現実から解放されたいともがく桜子が、相手を思う純粋な気持ちだけでなく自身のために恋愛を始め、やがて人生を選択していくさまが描かれる。
壱晴を演じる藤ヶ谷は「ドラマを通じて、壱晴だけでなく、僕自身も人としてもう1歩、2歩と、ステップアップしていけたらと思います」と意気込み、「良いところも悪いところも、リアルに人間らしく描きます。どの役でも、どの言葉でもいいので、この作品を観ていただいて、皆さんの中で、何かのきっかけになったらいいなと思います」と視聴者にメッセージを送る。そして桜子役の奈緒は「癒えぬままの傷を抱えた壱晴さんと、ずるさや弱さを持ったヒロイン。この物語の中のどの瞬間も、その時の2人を肯定しながら演じたいです」と心境を語った。YouTubeのシンドラ公式チャンネルでは、藤ヶ谷のスペシャルメッセージが公開中だ。
同作は「シンドラ」枠では初めて香港、タイ、インドネシア、カンボジア、フィリピン、シンガポール、ミャンマー、モルディブで日本との同時期放送が行われることに。海外版のタイトルは「Us Forever」に決定した。
「やめるときも、すこやかなるときも」は、日本テレビで毎週月曜24時59分からオンエア。本作はHuluでも配信される。脚本は「ストロボ・エッジ」の桑村さや香、演出は「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」の小室直子が担当した。なお原作小説の文庫版が11月20日に刊行される予定だ。
※動画は現在非公開です。
藤ヶ谷太輔 コメント
「シンドラ」は、以前
僕が演じる須藤壱晴は、僕と同じ30代で、職種こそ違いますが、自分自身の葛藤や、仕事に対する考え方など共感できる部分が多くあります。
壱晴は、一見何を考えているかわからない不思議な人ですが、僕自身はそこが好きで、一番の魅力だと思っています。
彼の魅力を崩さず、丁寧に自然体で演じたいと思います。
ドラマを通じて、壱晴だけでなく、僕自身も人としてもう1歩、2歩と、ステップアップしていけたらと思います。
今回、アジアに向けて発信するということで、僕たちもグループの活動の中でアジアに視野を向けているので個人の挑戦とグループにも貢献できたらいいなと思っています。エンタメの一つとして楽しんでいただけたら嬉しいです。
この作品は、決してキラキラしているだけではなく、仕事や年齢、人間関係など男女問わず共感してもらえるような要素が散りばめられています。良いところも悪いところも、リアルに人間らしく描きます。
どの役でも、どの言葉でもいいので、この作品を観ていただいて、皆さんの中で、何かのきっかけになったらいいなと思います。
多くのメッセージが込められている作品になるので、是非たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。
奈緒 コメント
「よるのふくらみ」を読んでから、いつかご一緒したいと思っていた窪美澄さん原作の作品に参加させて頂ける事が本当に幸せです。
今回の原作を読ませて頂き、王子様でもお姫様でもない2人の恋に私自身が希望をもらいました。素敵なドラマになる予感がしています。
本橋桜子さんという人は、問題を抱え大きなコンプレックスとひずみの中で自分だけでは乗り越えられない壁に囲まれながら、息苦しさを抱えて生きている女性だと思います。
原作を読み、桜子さんの中に今までの自分を見つける瞬間がたくさんありました。
癒えぬままの傷を抱えた壱晴さんと、ずるさや弱さを持ったヒロイン。
この物語の中のどの瞬間も、その時の2人を肯定しながら演じたいです。
陰の部分だけでなく、脚本で描かれている壱晴さんの不思議な柔らかさと魅力、そして桜子さんのほっとけない愛らしさは現場で素直に楽しみたいと思います。
現実の恋はキラキラすることばかりじゃないけれど、リハビリから始まるような2人の恋によって、皆さまの心に希望の波紋が広がりますように。是非観てください。
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