孤独な老女の過剰な善意描く、吉行和子主演「雪子さんの足音」東京公開が決定
2019年3月13日 12:42 273
木村紅美の同名小説を実写化した本作は、放蕩息子の死をきっかけに洋館・月光荘の居間をサロンとして下宿人に解放する川島雪子を主人公としたラブストーリー。雪子とサロンの常連である小野田香織は、男子大学生の湯佐薫に他人とは思えないほどの物質的な援助を与えていた。この過剰な善意に恐れをなして逃げ出した薫だったが、20年経って雪子が孤独死していたことを知り、再び月光荘を訪れようとする。
面倒見のいい大家という一面の裏に、下宿人の心の中に入り込んでいく不気味さを隠し持った雪子を、吉行が演じた。彼女は「胸がざわつくような年寄りを演じたい、と密かに思っていた」と本作との出会いを振り返っている。そして「赤い雪 Red Snow」の
3人のほか、
「雪子さんの足音」は2月より静岡で先行ロードショーが行われていたが、このたび東京ほか全国での順次公開が決定。現在、予告編がYouTubeにて公開中だ。