1984年に和田誠によって映画化されたことでも知られる阿佐田哲也の小説「麻雀放浪記」を、大胆にアレンジした本作。劇中では1945年、「あがった者は死ぬ」という迷信のある役満・九蓮宝燈をそろえた主人公の坊や哲が、雷に打たれてタイムスリップしてしまう。戦争でオリンピックが中止となった2020年の東京にやって来た坊や哲は、麻雀の腕一本だけで、新たな“戦後日本”に立ち向かっていくこととなる。
撮影が行われたのは2017年12月の東京・東映撮影所。
坊や哲役の斎藤は、ボロボロの学ラン衣装で現場入り。この時点で36歳だった斎藤が20歳の童貞を演じるものの、あえて特殊メイクなどで若作りはしないという部分に潔さを感じさせる。そしてヒロイン役を務める
本作は常時20台のiPhoneを駆使して全編が撮影されている。将棋を題材とする「3月のライオン」も手がけたプロデューサーの谷島正之は、まず白石を監督に起用した理由を「白石監督は泥臭くて迫力がある、バイオレントな画が得意。将棋と同じく四角四面で動きのない麻雀を、どうすればスペクタクルな映像にできるかを考えたとき、白石監督にお願いしたいと思った」と説明。そしてiPhoneを用いた意義については、アングルパターンの少ない麻雀シーンでは機材の小型軽量化が大きな意味を持つと明かし「そこでiPhoneならではのアングルが生きてくる。例えば役者にiPhoneを持って演じてもらえば、麻雀牌の視点から映像が撮れるんです」と解説する。
また対局シーンの現場には、和田版にも登場する雀士・ドサ健役の
取材の最後に、斎藤は「この映画を観たら、九蓮宝燈を出そうとしてる人はドキドキすると思う」と笑う。そして白石は「みんな顔芸で勝負しているところがあるので、麻雀がわからない人でも楽しめると思う。これ、続編もありますから。目指せ『ワイルド・スピード』!(笑)」と威勢よく話した。
「麻雀放浪記2020」は4月5日より全国ロードショー。
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白石和彌 @shiraishikazuya
今年はこれで映芸のワースト1狙います!!
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