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東野圭吾の同名小説をもとにした本作は、捜査一課のエリート刑事がホテルマンに扮し連続殺人事件の真相に迫るミステリー。犯行場所として予告されたホテル・コルテシア東京に潜入した木村演じる刑事・新田浩介は、彼の教育係に任命された長澤扮するフロントクラーク・山岸尚美とともに犯人を追う。
これまでにさまざまな職業を演じてきた木村だが、警察官に扮するのは本作が初めて。「やっとバトンが回ってきたなと思った。でも潜入捜査ものだから、クランクインして次の日にはもうホテルマン(笑)。モチベーションは警察官でも容姿はホテルマン。異色なバトンでした」と笑みをこぼす。「監督とは『今の新田はホテルマン過ぎたんじゃない?』とよく話してましたね」と撮影現場でのやり取りを明かし、「びっくりしたのはホテルマンのキャスト陣がみんなできあがっていたこと。聞いてみると、みんな研修を受けてたみたいで」と振り返った。撮影では七三分けにしていた木村の髪型について、長澤が「すごくお似合いでした。先ほども、また短くしないんですか?と聞いたばかりです」と話す場面も。
ホテルマンを演じるうえで「姿勢」を意識したという長澤は、「おもてなしの説得力を持たせなきゃいけなかった。それには所作がとても重要でした」と述べる。木村は長澤について「常に完璧でした。自分の役を全うされる方というイメージはありましたが、現場でも一切逃げないし、全力」と話し、一方の長澤は「私がどんなにぶつかっていっても全部受け止めてくれる。言葉の応酬が多いんですが、常に心で目を見てくださいました」とコメント。さらに現場での木村の様子について「どんなスタッフ、キャストにも平等に接してくださる。裏表のない、みんなが頼れる気さくな兄貴でした。現場を引っ張ってくださる反面、とても穏やかで素直な方だと思いました」と明かした。
会見で読み上げられた東野からのコメントでは、小説執筆の際、新田のイメージとして漠然と木村を思い浮かべていたという事実も明らかに。木村は「実は打ち上げの場で聞いていて。とてもうれしかったんですけど、もう少し早く教えてもらいたかった(笑)」と本音をポロリ。映画化の話もない頃に原作を読んでいた長澤も「私も木村さんっぽいなあとは思っていました。新田の誠実でまっすぐなイメージが」と明かす。また、東野のコメントでは「私が頭の中で描いたエピソードが、鈴木監督の手によりドラマチックに、そしてスリリングに再現されていました。さらにキャラクターたちも魅力的でした。長澤まさみさんの山岸尚美は聡明で気高く、小日向文世さんの能勢は曲者で不気味。そのほかの登場人物たちも怪しさ十分です。新田浩介はどうだったかって? そんなことは言うまでもないでしょう」という映画の感想もつづられていた。
ロイヤルパークホテルは東野が小説執筆の際にイメージしていた場所で、客室や廊下、宴会場が映画のロケ地として提供された。文庫版の表紙にも同ホテルのロビー写真が使用されている。映画の美術スタッフは、ロイヤルパークホテルをまず最初に研究して、その後日本各地のホテルをリサーチ。1カ月以上かけて、ホテルのロビーとバックヤードのセットを基礎から細かな装飾まで作り上げたという。このセットを見た感想を、木村は「鈴木さん、腹くくってるなとセットに入った瞬間に感じました」と振り返った。
「マスカレード・ホテル」は、2019年1月18日より全国ロードショー。
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