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齊藤工が沖縄で歌声を披露、移動映画館プロジェクトに伊藤歩や永野も登場

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齊藤工

齊藤工

俳優の斎藤工齊藤工名義でプロデュースする移動映画館プロジェクトの第6弾「cinema bird(移動映画館)in 沖縄 2018」が、11月10日に沖縄・伊計ビーチにて開催された。

「cinema bird」は、劇場体験の少ない子供たちや映画館のない地域に住む人々に映画を届けるため齊藤が発案した企画。7月の開催が台風の影響で中止となり、満を持しての開催となった。心地よい気候と天気に恵まれた会場には巨大スクリーンとライブステージが設置され、開場とともに齊藤はウェルカムライブで観客を迎える。齊藤は「本当に皆さん、今日は目白押しのイベントですので楽しんでください。“伊計祭り”とも呼べるイベントにしたいと思っています。沖縄に来て、沖縄の歌を歌えるってすごいうれしいです」と挨拶し、会場を盛り上げた。

映画上映の前には、常連の永野ミラクルひかる、今回初参戦となったカミナリによるお笑いライブが行われた。カミナリのまなぶは「齊藤工さんとの出会いなんですけど、実はこのイベントに呼んでもらうまで一度もお会いしたことがなかったんです。都内でナレーションの仕事があって2人でタクシーに乗って到着したら、工さんがそこにいらっしゃって。たまたま同じスタジオをその前に使っていたみたいなんですが、30分くらいわざわざ僕たちが来るのを待っていてくれてたんです。いい話でしょ?」と明かす。永野は「工さん、歌がうまくてびっくりしましたよ。スタッフにあの声誰って聞いたら、工さんだって言うから。さっき伊藤歩さんとキャッチボールもしてもう僕たち仲間です」とうれしそうに話した。

続いて、齊藤、アーティストの古賀小由実、豪起の3人による“cinema birds”の音楽ライブが行われ、プロジェクト初期にはボランティアとしても参加していたという伊藤歩も歌声を披露した。伊藤は「実は7月に中止になってしまったとき、前乗りしていたのが工さんと私の2人だけだったんです。テレビで『昼顔』をオンエアした2日後なので(ドラマの続きかのように)沖縄まで付いて来てしまって、もはやホラー映画みたいだよね、(もし開催することになったら)演出でそれを使うしかないねなんて話していました(笑)」とエピソードを明かす。

そして、企画、ストーリー原案、脚本を齊藤が手がけ、板谷由夏とともに声の出演をした短編クレイアニメーション「映画の妖精 フィルとムー」に加え、「ベイビー・ドライバー」「ワンダー 君は太陽」が上映された。齊藤は上映前のトークで「権利の問題などで映画が上映できなかったり、いろんな弊害がある国もあるんです。マダガスカルに関しては、映画という文化自体がなくて、初めて子供たちが目にする映像はどんなものなんだろうと考えて作ったのがこの『映画の妖精 フィルとムー』なんです。『ワンダー 君は太陽』は今年の僕のベストムービーですね。この映画に説明は不要です。『ベイビー・ドライバー』は、伊計ビーチの波の音にも負けないこんな音楽映画を上映したら最高に気持ちよいだろうなと。沖縄での開催におけるイメージ映画となった作品です」と上映作への思いを語る。

上映後にはCharaによるライブも行われ、岩井俊二の「スワロウテイル」で共演した伊藤とのセッションも披露された。Charaのライブが終わると、齊藤は「今のCharaさんのライブを聴いていて、今日1日のこの空間、この時間が細胞の1つひとつに染み込んでいくような、皆さんの体の一部になっているんじゃないかと思いました。後ろから見ていて、皆さんの背中越しにCharaさんの歌っている姿が見えて、なんてぜいたくなんだろうと思っていました。皆さんそれぞれのぜいたくがあると思うんですけど、僕にとってはこれが最高の心のぜいたくだなと思いますね」と感慨深そうに思いを吐露。そして、「地元の方々がこの企画を受け入れてくれて、テクニカルスタッフもほとんど沖縄の方なんです。僕らが持ち込んだのは、映画の素材とゲストの方々と“自分たちも楽しみたい”という思いだけ。あとはここにいる皆さんが完成させてくれました。『終わらなければよいのに』という時間を過ごさせていただきました」と感謝の気持ちを伝え、イベントを締めくくった。

イベントの最後には、ゲストがそろって退場する観客と握手やハイタッチを交わし、1人1人を丁寧に送り出していた。

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