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フランシス・フォード・コッポラが半生と映画の未来語る、初の映画論刊行

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フランシス・フォード・コッポラ、映画を語る ライブ・シネマ、そして映画の未来」が、明日9月25日にフィルムアート社より刊行される。

13章で構成された本書は「ゴッドファーザー」3部作、「地獄の黙示録」といった作品を生み出してきた巨匠フランシス・フォード・コッポラが自ら執筆した初の映画論。コッポラ最後のプロジェクトと喧伝される、謎に包まれた「ライブ・シネマ」についての構想を通し、幼年期における映画やテレビとの出会いや最先端技術との闘いなど、彼自身の私的な映像史がつづられる。「スティーブン・スピルバーグ論」などの編著を担当した南波克行が翻訳を手がけた。

コッポラが試みる「ライブ・シネマ」とは、「映画 / テレビ / 演劇が混在し合ったもの」として映画の新たな可能性を押し広げようとするプロジェクトだ。本書の付録には、オクラホマシティ・コミュニティ・カレッジにおけるライブ・シネマのプロダクション日誌とキャスト・スタッフ一覧、そして関連用語解説が用意された。

コッポラと同世代の映画監督ウィリアム・フリードキンは、同書について「この回想や日記、そして教則的な側面を含む驚くべき書物において、新しいストーリーテリングの方法を探求させるための活力を、フランシス・フォード・コッポラは自身と読者に与える。本書はコッポラの自伝的要素と、映画とテレビをめぐる彼の百科全書的な知識、そして映画の新しい言語へと至ろうとする彼の創造的なプロセスが混ざり合った1冊だ」と語っている。コッポラ作品の多くに参加してきた映画編集技師のウォルター・マーチによるコメントも下記に掲載した。

フランシス・フォード・コッポラ、映画を語る ライブ・シネマ、そして映画の未来

フィルムアート社 2018年9月25日(火)
価格:2268円

ウォルター・マーチ コメント

本書は、金鉱のような書物であるとともに、きわめて個人的な心情の書でもあり、そして映画 / 演劇 / テレビの未来へと向かうロケットのようでもある。さらに本書は親密さに満ちた告白でもあれば、脚本執筆や演出、俳優、リハーサル、画期的なテクニックと映画言語への希望に満ちた、コッポラが60年をかけて蓄積した知識の倉庫に入るための魔法の鍵でもある。

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