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町田康の小説を宮藤官九郎が脚色し
本作で國村が演じたのは、黒和藩の次席家老・大浦主膳。豊川扮する主席家老・内藤帯刀と壮絶な権力争いを展開する大浦は、ある出来事をきっかけに猿回しをすることになる。國村は本物の猿との共演に関して「何より、最初にお猿さんが私を気に入ってくれるかが第一条件ですからね。お猿さんの『合格!』をもらってから始まりました」と述懐。「お猿さんを連れてカメラの前に立つなんて面白そうですが、猿回し芸というものをしなくてはならず、それが結構大変です。お猿さんはお猿さんでプレッシャーがあると思うのですけれど、私は稽古通りにやってくれる事を念じつつ、あとはお猿任せという感じでした」と明かす。
「アウトレイジ」ではヤクザの組長、「シン・ゴジラ」では自衛隊の統合幕僚長を演じた國村。「台本を読んで面白いと思ったのが、家老職からの猿回しという落差です」とオファーを受けた際の心境を振り返り、「猿と向き合っていく中で、大浦という人物は初めて人間らしい部分を取り戻していく。皮肉なことに、お猿に人間としての生き方を引っ張り出される。そこもキャラクターとしてとても面白いと思ったんです」と大浦役の魅力を語った。
石井は國村のキャスティングについて「大浦と内藤を國村さんと豊川さんに演じてもらうことは、組み合わせとしても役柄としても理想だったのです。お二人に演じてもらえれば絶対に面白いし、作品全体を締めてもらえるなと思ったのです」と説明。そして「國村さんはすごくニュートラルな状態で現場に入られていながらも自分の役割をきっちりと把握されていて、本当にプロフェッショナルな俳優だと思います」と國村をたたえた。
最後に國村は「お猿さんとは言葉も通じませんし苦労も多いのですが、すごくかわいいしとてもけなげなんですよ。カメラの前から離れて、仕事を離れてもかわいくて頼もしい。まるで“小さな相棒”のようにそこにいてくれる。そんな心情に自分がなっているのは不思議ですね」と共演した猿への愛情を示した。
「パンク侍、斬られて候」は6月30日より全国でロードショー。
※動画は現在非公開です。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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