R・レイノルズが東京観光「デップーがガーディアンズに入ったら5分以内に殺される」

本日5月30日、「デッドプール2 俺ちゃん中の人バスツアー」が東京都内で行われた。

これは「デッドプール2」でデッドプール / ウェイド・ウィルソンを演じたライアン・レイノルズが、バスでの東京観光を兼ねて日本のメディアの取材に応じたもの。レイノルズはデッドプールについて「ダーティで道徳的にはあいまいなキャラクターだけど、昨日よりクソ野郎であることがないように努力はしている」と説明したあと、通訳が自身の言葉を訳すと「言葉には気を付けないと。僕が代わって謝るよ」とジョークを飛ばす。

レット・リース、ポール・ワーニックとともに本作の脚本も手がけたレイノルズ。「採用できなかったアイデアはカタログができるぐらいあるよ。ディズニーをネタにしたかなり際どいジョークもあったんだけど、ちょうどポストプロダクション中にディズニーが20世紀フォックスを買収することになって、全部あきらめることになったんだ」と明かす。「自身が手がけたシーンでもっとも気に入っている場面は？」という質問に対しては、デッドプールの下半身がある状態になってしまうシーンを挙げ「あのシーンは全部自分が書いたんだ。8分にも及ぶ場面だけど、観客と一緒に観ているとだんだん笑い声が大きくなっていく」と答えた。

「できるだけ長くアクション映画をやっていきたい」と語るレイノルズ。「ただ、男性俳優には60代でもアクションをやっている人がいるけど、女性ではいないよね。僕の周りには僕をボコボコにできる60代の女性が3人ほどいるから、彼女たちにアクション映画をやってほしいな」と茶目っ気たっぷりに述べる。そしてデッドプールとその恋人ヴァネッサについての質問では「変わり者同士だけど、完璧なカップルだよね。ところで僕はヴァネッサを演じたモリーナ・バッカリンの住所を知ってるから教えるよ」と話し笑いを誘った。

レイノルズはファンのツイートやインターネット上の書き込みをよく読んでいるそうで、「『デッドプール』を作ろうと2004年からフォックスに持ちかけていたんだけど、答えは『絶対作らないぞ、ファックユー！』というものだった。でも僕らがテストで撮影したものがネットでリークされたのをきっかけにファンの声が大きくなり、フォックスは無視できなくなった。だからファンには本当に感謝しているんだ」とコメント。「デッドプール2」に登場するヒーローチーム、Xフォースが活躍する「X-Force（原題）」については「監督のドリュー・ゴダードと一緒に脚本を練っている。今までのスーパーヒーローもので前例のないことをやりたいね」と語った。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの監督ジェームズ・ガンが「デッドプール2」を称賛したツイートに反応し「クロスオーバーしちゃう？」とリプライしたレイノルズ。ガンが「いいね、ぜひ」と返したことからマーベルファンの間では実現の可能性が注目されているが、レイノルズは「今のところ具体的なアイデアは何もないんだ」と話し、「デッドプールはガーディアンズのメンバーとうまくやっていけるかな。ガーディアンズはなんせ口が悪いしモラルに欠けるクソ野郎どもだから（笑）。アベンジャーズかガーディアンズの誰か1人だけと組むならいいかもしれないけど、デッドプールがチームに入ったら5分以内に殺されちゃうよ。僕としてはサノスと共演したいな」と続けた。

さらにレイノルズは「日本のアーティストで尊敬している人は多いけど、映画なら黒澤明。実は『デッドプール』第3弾のアイデアは、ある黒澤作品からヒントを得ている」と告白。また「一番好きな作家は村上春樹。彼に影響を受けて僕はニューヨークマラソンに出たんだ。『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』が大好きだよ」と話す。「黒澤映画がヒントになっているということは、第3弾を日本で撮影する可能性もありますか？」と聞かれると「ぜひやりたいね！ 親友のヒュー・ジャックマンが日本での撮影をとても気に入っていたんだよ。『デッドプール』ではどうなるかわからないけど、『X-Force』は国際的な物語になりそうだから日本で撮影することもあるかも」と答えた。

取材の合間にはバスを降りて渋谷のスクランブル交差点を歩いたレイノルズ。バスツアーの最後には「ウルヴァリン：SAMURAI」の舞台にもなった増上寺を訪れ、デッドプールのコスプレイヤーたちとともに写真に収まった。

「デッドプール2」は6月1日より公開。

※「デッドプール2」はR15+指定作品
※記事初出時より写真を2枚追加しました。