本作は、hide没後20年プロジェクト「hide 20th Memorial Project」の一環として製作された作品。矢本がナビゲーターとして登場し、hideの墓石に刻まれている楽曲「HURRY GO ROUND」の歌詞に隠されたメッセージを紐解いていく。
石川は映画を製作するに至った経緯を「今までテレビ番組でアーティストドキュメンタリーを撮っていて、YOSHIKI(
矢本は「偉大な方を背負ってのお仕事なので緊張して……口の中がカピカピですね(笑)」と述べ、大きなプレッシャーを感じていたことを明かす。また普段は撮影が始まる前に勉強をするが、今回はhideに関してあまり知らないまま臨んだという。「どこに行くか、誰と話すかも知らない。で、インタビューをしていくわけですが、僕自身、途中からは完全にhideさんのファンになっちゃったんです。ロサンゼルスでもはしゃいじゃって、少年時代に戻った感覚でした」と述懐。楽曲「ピンク スパイダー」のミュージックビデオのロケ地である米ロサンゼルスのアレキサンドリアホテルを訪れたことを回想し、「実際のMVの撮影地はロケハンの段階だと鍵がかかっていて入れなかったらしいんです。でも撮影中にテンション上がって扉を押してみたら開いちゃって(笑)。その頃にはもう毎日hideさんの曲を聴いていましたし、そこに入れたことがうれしくて、監督もカメラマンさんも少年のようにキャッキャしてました。でもセキュリティの人に怒られてしまって追い出されたんですよね」とエピソードを披露した。
本作のエンディングでは楽曲「HURRY GO ROUND(hide vocal Take2)」が使用されている。これはI.N.A.が20年ぶりに倉庫に入っていたコンピュータのデータを開いたところ、hideの別テイクの歌を発見したことから実現した。矢本は同曲に関して「いつも聴いている『HURRY GO ROUND』よりhideさんの吐息とかが生々しくて、生命力、リアリティを感じて鳥肌が立ちました」と感銘を受けたことを伝え、石川は「hideさんがライブをしているかのような音源で、聴いて数秒で涙がボロボロ止まらなくて」と話した。
イベントの後半にはhideのインダストリアルナンバー「DOUBT」をBGMに、生駒がhideのロゴが入った私物のLEMONeD製ラインジャージを着て登場。hideの魅力について「見た目はカッコいいのに、ライブのMCとかでほろっと人間味のあることを言うんです。自分と比べたら全然違いますけど、それでもちょっと通ずるものもあるんだなってところに惹かれます」とコメントした。さらに「ライブで自由に煽っていいよってところにhideさんっぽい歩き方を入れてみたり、ちょいちょい自己満足でやってました」と、乃木坂46で活動していた頃にhideからの影響をステージににじませていたことを明かす。
矢本は「この作品でhideさんに出会えて本当によかった。hide初心者として出ていますが、ファンの方はもちろん、今からでもhideさんと出会ってまったく損はしないし、むしろ人生が豊かになるアーティストだと思います。ぜひこの映画を機会にhideさんのファンになっていただけたらと思います」と思いを打ち明ける。そしてI.N.A.は「僕はhideの音楽作りのパートナーとして活動してきました。こういう映画で矢本くんみたいにhideをまったく知らなかった人がhideを知り、つないでいってくれるきっかけになっていて。僕はhide、そしてhideの音楽をずっと伝えていきたいと思っているので、今回は本当に監督、ありがとうございました」と感慨深げに語った。
なお「HURRY GO ROUND(hide vocal Take2)」は、6月6日に発売されるhideのトリビュートアルバム「hide TRIBUTE IMPULSE」に収録される。YouTubeではアルバムのティザー映像が公開中。
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- HURRY GO ROUND - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
- 「hide TRIBUTE IMPULSE」ティザー映像
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「HURRY GO ROUND」初日に矢本悠馬が「hideさんに出会えて本当によかった」(写真18枚) #hide20thMemorial #矢本悠馬 #INA #生駒里奈 https://t.co/9LXfPI3dht https://t.co/E3SNQZly8N