第71回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出されている「
「未来のミライ」は、4歳の男児くんちゃんと未来からやってきた妹ミライちゃんという不思議な“きょうだい”の物語を描く劇場アニメーション。1609本もの応募の中から20本の長編作品が選ばれた今年度の監督週間部門で、唯一のアニメーション作品にあたる。
細田と上白石は、同5月16日に現地入り。初のカンヌ訪問となった細田は「まだ全然実感がないですが、初上映がカンヌで、カンヌの人たちと一緒に作品を観られることがとても楽しみです」と期待を述べる。またくんちゃん役の上白石は、国際映画祭への初参加にあたり「初の映画祭でとても緊張していますが、私自身も初めて観る今作を楽しみたいと思います」と上映前に話した。
開場前から長蛇の列ができていた公式上映の会場へは、850人の観客が来場。上映後、拍手を受けながら舞台挨拶に登壇した上白石は、緊張しつつもフランス語で挨拶する。また細田は「今まで家族をモチーフに作品を作ってきました。今回は4歳の男の子のとても小さなお話ですが、どこにでもある1つの家族を通して、何百年、何千年と続く人生のループみたいなものを描きたいと思いました」と制作の背景を語る。またアニメ映画のこれからについて「(高畑勲や宮崎駿によって)これまでたくさんの作品が生み出されており、そのバトンを受け継ぐように、さまざまなことにチャレンジをし、表現していかなければいけないと思う」と話した。
舞台挨拶を終えた細田は「日本よりも先に、世界の方々に観てもらうことに大変なプレッシャーを感じていました」「子供が生まれる瞬間と同じ気持ちで、カンヌのお客さんに、映画の誕生の瞬間に立ち会っていただき、祝福されながら無事に映画が生まれました。上映中には何度も笑い声が聞こえ、お客さんの反応を直接感じることができてうれしかったです。次は日本で、夏休みの時期に公開なので家族みんなで楽しんでもらいたいです」と感想を語る。一方上白石は「カンヌで映画が生まれた瞬間に立ち会うことができてとても幸せで、夢のような時間でした。映像の美しさ、音楽の壮大さを4歳のくんちゃんの目で冒険できるという作品の素晴らしさを日本でも自信を持って伝えていきたいです」とコメントした。
「未来のミライ」は7月20日より全国ロードショー。なお本作はアヌシー国際アニメーション映画祭2018の長編部門コンペティションにも選出されており、細田は同映画祭へも参加する。
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【宮崎駿ニュース】「未来のミライ」細田守&上白石萌歌、カンヌで“映画が生まれた瞬間”に立ち会う
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