五十嵐貴久の小説「パパとムスメの7日間」がベトナムで実写映画化されることが決定した。
原作は、ある日突然人格が入れ替わってしまった父娘のドタバタ劇を描くハートウォーミングコメディ。2007年に舘ひろしと新垣結衣をキャストに迎えてドラマ化され、後に韓国でも映画化された。
プロデューサーと監督を兼任するのは、アメリカと日本を拠点に活動する
落合は映画化の決め手を「父と娘が入れ替わるという奇想天外なコメディ設定の中に、家族愛の大切さという普遍的なテーマが優しく包まれている事に大きな魅力を感じました」と説明。また前作の成功を「フィジカルな笑いを多く取り入れたこと」と自己分析し、本作について「このフィジカルな笑いの原点は、『カトちゃんケンちゃん』で、ベトナムだけでなく日本の観客にも十分に楽しめる作品にするつもりです」とアピールしている。
本作は7月に撮影予定。12月にベトナムで公開後、日本を含めたアジアで封切られる予定だ。
落合賢 コメント
前作がベトナムで人気を博したこともあり、次なる挑戦は日本の原作をベトナムで実写化することだと思いました。様々な小説、アニメ、ドラマ、映画などを模索していた中、僕の大学院の同期が韓国版「パパとムスメの7日間」を実写化し、彼のアドバイスもあり、五十嵐先生の小説を拝読したところ、父と娘が入れ替わるという奇想天外なコメディ設定の中に、家族愛の大切さという普遍的なテーマが優しく包まれている事に大きな魅力を感じました。すぐに前作の主演でベトナムの大スターであるタイ・ホアさんに打診したところ、二つ返事でOKを頂きました。
アメリカでは監督がプロデューサーを兼任することも多々ありますが、今回の作品は自分から原作権を交渉し、制作から配給まで作品の全ての段階に関わっています。ベトナムの映画業界は目覚ましい急成長を遂げている過程ですが歴史も浅いため、良質のコンテンツや若い映画作家を常に求めており、僕のような外国人にもチャンスが満ち溢れていると思います。
また、ベトナム語が堪能ではない僕が監督したコメディー映画「サイゴン・ボディガード」がベトナムで大ヒットした成功の秘訣は、フィジカルな笑いを多く取り入れたことだと思います。僕にとって、このフィジカルな笑いの原点は、「カトちゃんケンちゃん」で、ベトナムだけでなく日本の観客にも十分に楽しめる作品にするつもりです。
日本で作品を撮るのも勿論ですが、日本のコンテンツをベトナムを含むアジア諸国にもっと浸透させたいと強く願っています。そのためにも、チャンスを待つのではなく、チャンスを創るクリエイターとして活動を続けていきたいです。
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