「外はいいから髪を切って」戦火の中で生きる女性たち描く「ガザの美容室」予告編

第68回カンヌ国際映画祭批評家週間に出品された「ガザの美容室」の予告編が、YouTubeにて公開された。

パレスチナ自治区ガザで生まれ育った双子のタルザン・ナサールとアラブ・ナサールが監督した本作は、ガザの小さな美容院を舞台に、戦火の中で生きる13人の女性をワンシチュエーションで描くもの。「扉をたたく人」のヒアム・アッバスらが出演した。

このたび公開された予告編では、離婚調停中の主婦、ヒジャブを被った信心深い女性、結婚を控えた若い娘、出産間近の妊婦といった人々が、美容室でたわいない会話を繰り広げていく。しかし店の外で暴動が起こり、女性たちも混乱状態に。映像には、それでも「外はいいから髪を切って」「お願い、メイクを続けて」と頼む女性の姿や、「もし私が大統領なら、ここにいる女だけで素晴らしい政府を作るのに」といったセリフが収められている。

「ガザの美容室」は、6月23日より東京・新宿シネマカリテ、UPLINKほか全国で順次ロードショー。