本作はベトナム戦争が泥沼化し、反戦の気運が高まった1971年のアメリカを舞台に、最高機密文書“ペンタゴン・ペーパーズ”を巡って報道の自由を守り抜こうとするワシントン・ポスト紙の人々を描く実録ドラマ。ストリープは重大な決断を迫られるワシントン・ポストの発行人キャサリン・グラハム、トム・ハンクスは同紙の編集主幹ベン・ブラッドリーを演じた。
ストリープは、もともと専業主婦であり夫の自殺をきっかけにアメリカ主要新聞社史上初の女性発行人となったグラハムを演じたことについて「とても興味深い挑戦だった」とコメント。ピューリッツァー賞を受賞したグラハムの回顧録を読んだことを明かし「女性が育児や家事をきちんとこなす以外のことを求められていなかった時代に生きていたキャサリンは、自分に自信が持てなかったの。実際にあの時代を生きてみないと、いかに社会の状況が今と異なっていたか想像することは難しい。私は女性の社会進出という時代の転換期を実際に体験したから、今回の役作りに生かすことができたのよ」と続ける。
さらにストリープは「ライバルだけでなく、友人からも能力を疑われていたキャサリンにとって、自身の立場を明確にするのはとても難しいことだったはず。本当に孤独だったと思うわ。大きな変化は1人の人間の勇気から始まるの」とグラハムを称賛。また、本作のプロデューサーであるクリスティ・マコスコ・クリーガーはストリープについて「当時のキャサリンを知る人たちに可能な限り話を聞いていた。メリルのヘアとメイクのテストをしたとき、そこにはパワースーツを着たキャサリン・グラハムがいた。本当に驚いたわ。メリルはキャサリンのまねをしたんじゃない。彼女の魂を完全に捉えたの」と振り返っている。
「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は3月29日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で先行上映されたあと、3月30日より全国でロードショー。
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