本作はベトナム戦争反戦の気運が高まった1971年のアメリカを舞台に、政府に不都合な事実が記された文書“ペンタゴン・ペーパーズ”を巡って報道の自由を守り抜こうとするワシントン・ポスト紙の人々を描く実録ドラマ。ワシントン・ポストの発行人キャサリン・グラハムを
映像に収められているのは、ペンタゴン・ペーパーズの作成を指揮した張本人である当時の米国防長官ロバート・マクナマラのもとをグラハムが訪れるシーン。長年の友人でもあるマクナマラに対してグラハムは「(ペンタゴン・ペーパーズを)掲載するかどうかの決定に、あなたへの思いが影響を与えてはいけない。私はあなたの助言を求めに来たのよ。許可ではない」と語りかける。しかしマクナマラは、自身が仕える大統領リチャード・ニクソンがワシントン・ポストに対して圧力をかけるだろうと警告する。
ハンクスは「当時の国の行いが、アメリカ合衆国憲法修正第1条(言論または報道の自由の制限などを禁止する法律)に違反しそうだったという事実に驚いた。目に余る権力の乱用だよ」とコメント。ストリープは「キャサリンは(この事件で)自らの立場を明確にした。当時は、すごく難しいことだったの。敵からも味方からも、疑問を投げ付けられたばかりだったしね。そういう状況の中で立ち上がるのは、孤独で、とてもつらいことよ。でも、登場人物全員が同じように立ち上がる。全員がリスクを冒して、決断を下そうとするの。観客は、その点に感銘を受けると思う。普通の人でも、その気になれば歴史を変えることができるんだとわかるはずよ」と述べている。
「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は3月29日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で先行上映されたあと、3月30日より全国でロードショー。
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- 「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」公式サイト
- 「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」本編映像“Advice”
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報道の自由を米政府が脅かす、スピルバーグ「ペンタゴン・ペーパーズ」本編映像(動画あり / コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/TL1K5gKDLX