窪田正孝が「犬猿」監督・吉田恵輔との撮影振り返る「怖くもありゾクゾクもした」

「犬猿」で主演を務めた窪田正孝と監督の吉田恵輔からコメントが到着した。

吉田のオリジナル脚本による「犬猿」は、新井浩文と窪田が兄弟役、お笑いコンビ・ニッチェの江上敬子と筧美和子が姉妹役を演じた人間ドラマ。窪田は、地方都市の印刷所で働く真面目な営業マン・和成を演じた。

このたび吉田作品に初参加した窪田。吉田との現場を、「芝居の話や普段の会話をしていく中で、いつの間にか心の中の本音を見られている気がして怖くもありゾクゾクもしていました」と振り返る。一方の吉田は、マンガ原作ものや大作への出演が続く窪田に対して、「デビュー当時のナイーブな雰囲気で撮りたい」と思っていたことを告白。そして「リアリティも欲しいし、主演としての華を持っている人となると、やっぱり窪田くんぐらいすごくないと駄目でした」と絶大なる信頼を口にした。

また窪田は本作への出演に関し、「原作ものへのアプローチとは違い、オリジナル作品の場合には“そのときの自分でいられる”といった感覚がかなり強いような気がします」と語る。「そのタイミングで自分にオリジナル作品のオファーが来たということは、そこに必ず何か意味があるはずだと思ったりするんですよ。それがどんな意味かはわからないけれど、少なくとも“今の僕”を求めてくれているのだろうなと。それならば、自分の感覚を大事にしてこう演じさせてもらいます──というのが、今回の『犬猿』を含めた僕のオリジナル作品へのアプローチということになります」と自ら分析した。

「犬猿」は2月10日より東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。