第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された本作は、アメリカ・ニュージャージー州の都市パターソンを舞台に、街と同じ名前を持つバス運転手の姿を描いたヒューマンドラマ。主人公のパターソンを
「ミステリー・トレイン」以来、27年ぶりにジャームッシュの作品に出演した永瀬は、その経緯を「最初、ジャームッシュ監督からメールをいただいて、事務所に確認をせずにすぐに出演すると返事をしました。友情出演のみのカメオかと思ったのですが、重要な役と知って驚きました」と説明する。本作の感想を「ジャームッシュファンとして、とてもうれしかったです。大きな事件も起きないのに、こんなに温かな物語を作れるジャームッシュ監督はすごいです。あと、犬が最高でした!」と語り、感激の様子。そして、ジャームッシュ組の現場を「スタッフは昔と変わりましたが、みんな分け隔てなく温かくて、帰りたくない現場でした。ジャームッシュ自身もとても温かな人ですからね」と振り返る。
さらに、「パターソンの街を2人で歩いていたときに、枯葉が落ちていたのを拾って、『落ち葉も祝ってくれてるよ』と監督が言ってくれたんです。その落ち葉は日本に持ち帰りました。ジャームッシュは監督してだけでなく、人としても好きです」と心温まるエピソードを披露。そして、「監督は僕の俳優としての視野を広げさせてくれましたし、とても人との出会いを大切にする人。僕もそんな出会いを大事にしたいと改めて思いました」と感謝の気持ちを述べた。続けて、共演したドライバーの話に。永瀬は「世界的なスターなのに、おごることがないですし、現場にも1人で来てました。なんといってもフォースが使える人ですからね(笑)。とても温かな人で、僕の芝居を助けてくれました。やっぱりジャームッシュ監督の選ぶ人はみんないい人なんですよね」と称賛した。
最後に永瀬は、「来週もジャームッシュ監督の新作が公開されるので、こちらも観てください。皆さんに観てもらえれば、次のジャームッシュの新作も観ることができると思いますので」と、9月2日にロードショーが始まる、ジャームッシュにとって19年ぶりの音楽ドキュメンタリー「ギミー・デンジャー」の宣伝をして、イベントの幕を引いた。
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