「シュリ」監督カン・ジェギュが来日、新作で南北の分断描くのは「未来への責任」

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韓国映画「あの人に逢えるまで」の先行試写会が、本日6月22日に東京・シネマート新宿で行われ、監督のカン・ジェギュ、音楽監督のイ・ドンジュンが登壇した。

「あの人に逢えるまで」先行試写会の様子。

「あの人に逢えるまで」先行試写会の様子。

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「あの人に逢えるまで」

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本作は「シュリ」「ブラザーフッド」で知られるカン・ジェギュが、南北の離散家族をテーマに描いた短編ラブストーリー。“あの人”の帰りを待ち続け、食事を用意し続ける主人公ヨニをムン・チェウォンが演じている。

イ・ドンジュン

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カン・ジェギュ

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上映終了後、イ・ドンジュンが本作のエンドロールで流れる曲をキーボードで演奏。場内は徐々に明るくなりカン・ジェギュが拍手に包まれながら入場する。カン・ジェギュがイ・ドンジュンを「私の長編デビュー作『銀杏のベッド』の頃から音楽を手がけてくれています。彼は日本が大好きなんですよ」と紹介すると、イ・ドンジュンは照れくさそうに笑い、壇上をあとにした。

まず本作制作のきっかけを問われたカン・ジェギュ。「戦争、そして分断というものが続いてきた中、その痛み、本質について答えを出すことが、未来への責任だと感じている。だから私は『シュリ』『ブラザーフッド』という映画を作りました。これからもそうです」と自身の使命を述べる。

カン・ジェギュ

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続いて韓国映画の分岐点とも言われる「シュリ」について問われたカン・ジェギュは「当時、韓国の映画界では北朝鮮や南北問題を描く映画を作ってはいけないと言われていた。それはテーマ的にも、興行的にも。しかし『シュリ』のヒットによりみんなが作ってもいいんだと気付いたんです。そしてこの題材は、分断国家である韓国でしか描けない。だから面白いんです」と答えた。

3日後に迫る6月25日は、韓国と北朝鮮との間に朝鮮戦争が勃発した日。6・25(ユギオ)と呼ばれ分断の起点として知られる。カン・ジェギュは「あの人に逢えるまで」を日本の観客に観てもらった感想を「戦争は韓国にとっても日本にとっても他人事ではありません。そしてそこには家族の、愛する人との別れが伴います。朝鮮戦争は400万人以上の死者と国の分断を招いてしまった。このような悲劇が二度と起こらないことを願います」と真剣なまなざしで観客に語りかけていた。

「あの人に逢えるまで」は、7月22日より東京・シネマート新宿、29日より大阪・シネマート心斎橋ほか全国にて順次開催の特集上映「ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク」で上映される。

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