「葛城事件」本編映像、無差別殺傷事件を起こす次男が「見下してんじゃねーよ」

三浦友和が主演を務める「葛城事件」本編映像の第3弾がYouTubeにて公開された。

赤堀雅秋が自身の劇団で上演した同名舞台を改稿し、映画化した本作は、抑圧的に家族を支配する父親と、無差別殺傷事件を起こした次男らその家族の崩壊を描く人間ドラマ。理想の家族を作れたと信じ込んでいた父親・葛城清に三浦が扮し、母親の伸子を南果歩、長男の保を新井浩文、次男・稔を若葉竜也、次男と獄中結婚する女・星野を田中麗奈が演じている。

このたび公開された本編映像は、稔にスポットを当てたもの。舞台版では新井が演じたこのキャラクターは、赤堀が2001年に実際に起きた附属池田小事件をもとに書き上げた人物。映画化にあたり、土浦連続殺傷事件や秋葉原通り魔事件など近年起きたさまざまな事件を参考に人物造形が変更された。

映像には、兄に「早く仕事探せよ」とたしなめられた稔が「見下してんじゃねーよ！」と激昂する場面を収録。さらに死刑囚となったあと、差し入れを持って面会に来た星野に「これからは現金で頼むわ」「月に最低6万は必要だから」と要求し、「缶コーヒーは甘いほうが好きだって言ってんだよ！」と怒鳴るなど、まったく反省の色が見られない稔の姿が収められている。

「葛城事件」は6月18日より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。