昨日2月27日に、福岡県にて「
夢枕獏の小説をもとにした本作は、世界最高峰の山・エベレストに魅せられた2人の男の挑戦と、彼らを取り巻く人々の物語を描く山岳ドラマ。
記者会見は、福岡の山々が見渡せるヒルトン福岡シーホークの34階、ベイペントハウスにて行われた。岡田は、エベレストの標高5200mで行われた撮影を振り返り「エベレストは日本で見る山々の8倍くらいの高さで、その連峰は地球の壁みたいに見えるんですね。入って行くとまさに『神々の山嶺』という原作の名前がすごくしっくりくるような場所で、怖さもありましたけど、その場所で撮影できたことが喜びです」とコメント。
もともと登山が好きだった岡田に対し、平山は高所恐怖症であるとのこと。岡田から「監督は4回もエベレストに行かれているんですよ」と紹介されると、平山は「ロケハンとかで行くたびにスタッフの『行きたくない』『またあそこに行くのか』というメモがたくさん出てきました。岡田さんは『神様がいるんじゃないかな?』と言っていましたが、首をひねりながらも行って空気感とか風景を感じることで、背筋が伸びるというか、神聖な気分というか、荘厳な気持ちになりましたね。色が白とブルー、グレーしかない世界なので」と話した。
現地での撮影で大変だったことを聞かれた岡田は、「高山病になるとか、代わりがいないというのが、僕らの大きな課題でした。役者もスタッフもそうだと思うんですけど、大人数では登れないので」と語る。平山が「俳優さんが高山病になったら本当に代わりがいないので、合言葉は『俳優は高山病にならない!』でした」と言うと、岡田はさらに「『もし僕が高山病になったらどうするんですか?』って聞いたんですよ。そしたら『ならない』って言われましたので(笑)。僕もその覚悟だなって思ってました」と続けた。
そのほか岡田が劇中で背負っているザックに関して、平山は「軽そうに見えるとまずいということで、山屋さん(クライマーのこと)がうれしそうな顔をして岩を30kgくらいどんどん詰めるんですね(笑)」と裏話を明かす。岡田も「僕がちょっと体幹を鍛えすぎたんですかね、ザックが軽く見えるって言われて(笑)。エベレストの岩は重かったです」と回想した。
そして2人は、TOHOシネマズ 天神での舞台挨拶へ移動。劇中で印象に残っているセリフを聞かれた岡田は、「映画を観たら、『なぜこんなに過酷な山に登るんだろう?』って思われる方も多いと思うんです。その問いに答える言葉で『そこに山があるからだ』というのがありますが、(阿部寛演じる)羽生丈二は『ここに俺がいるからだ』って言うんです。そのときの阿部さんの表情は忘れられないですね」と答えた。
ここで福岡市山岳協会会長の浦一美が登場し、美しい映像で山の魅力を伝えている本作への感謝状を授与することに。それを受け取った岡田は、「すごくうれしいです。僕も山が好きなので、九州の山にも来たいなと思っています。皆さんがこの映画を観て山が好きになるかどうかは、なんとも言えないですけど(笑)。あまりに過酷すぎる山かもしれませんが、皆さんに少しでも山が好きだと思っていただけたらうれしいです」と観客へアピールした。
「エヴェレスト 神々の山嶺」は3月12日より全国ロードショー。
※動画は現在非公開です。
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- 「エヴェレスト 神々の山嶺」公式サイト
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- 「エヴェレスト 神々の山嶺」予告編
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岡田准一は体幹を鍛えすぎ?「エヴェレスト」でリュックに30kgの岩を詰め撮影 - 映画ナタリー https://t.co/TxtFfU0Z9u https://t.co/EW0PbJ9cTN