「白い沈黙」監督アトム・エゴヤン、ライアン・レイノルズの“古風な魅力”を明かす

10月16日に公開を控える「白い沈黙」から、監督を務めたアトム・エゴヤンの公式インタビューが到着した。

カナダ・ナイアガラフォールズの街を舞台にした本作は、吹雪の日に起きた少女失踪事件を巡るサスペンスミステリー。事件発生から8年が経ち、少女が生存しているという手がかりが浮上したことを契機に、彼女の父親マシューがある真実に直面する姿を描く。

劇中には、子を誘拐された親たちが嘆き悲しむ様子を、Webサイトを通じてのぞき見ることを楽しむ秘密組織のメンバーが登場する。エゴヤンは彼らを通じて「私たちみんなが、他人の生活の秘密やディテールに簡単にアクセスできるとわかったとき、それをどうするか」ということを描きたかったと明かす。

また主人公マシューを演じたライアン・レイノルズの起用理由を、エゴヤンは「とても親しみやすいから」と述べる。さらに「スクリーンの上ではミステリアスな存在ではない。古風ともいえる魅力があります。私たちは彼に手が届く気がする。彼が地獄のような状況を経験しても、彼の誠意を観客は疑わないのです」とレイノルズの持ち味について語り、「もっと一緒にいる時間が欲しかったです。（レイノルズは）何しろとても忙しい人なので（笑）」とコメントした。