本日6月13日より封切られた「
「アナーキー」は、運命に翻弄される男女を描いたシェイクスピアの戯曲「シンベリン」の設定を現代のアメリカに移し、アクション要素を盛り込み映画化したもの。主演をアルメレイダの監督作「ハムレット」でタッグを組んだ
本作の題材に選んだ「シンベリン」を、アルメレイダは「とてもダイナミックで、さまざまな要素が詰まった物語だ。シェイクスピアの四大悲劇の要素を併せ持ち、神話のような壮大さもある。それに、男性登場人物の虚栄心と危険性に惹かれた。女性を信用できない、獰猛で情熱的な戦士たちだ」と述べる。
そして主人公のヤーキモー役にホークを選んだ理由を、アルメレイダは「もっとも有名なシェイクスピア劇で主人公を演じたイーサンが、今度はシェイクスピア劇の中でも知名度の低い作品で謎めいた悪党ヤーキモーを演じるというアイデアが、2人共気に入ったんだ」と語った。
ハリス扮するシンベリンに関しては、「荒くれ者だが、堂々としたリーダーだ。恐ろしく、威厳があるが、暴力的で視野が狭い。次から次へと彼を災難へ陥れる側近者を愚かにも信じ続けるんだ」と、これまでは無能かつ横暴な男として演じられてきたシンベリンのイメージとは異なる描き方を選んだという。
シンベリンの妻、クイーン役のジョヴォヴィッチについて「クイーン役にぴったりだと思った。この役には人目を引く美しさが必要だが、その魅惑的な外見の裏には悪意を隠し持っている。ミラも私の考えに同意して、このキャラクターが抱える悪意を探求してくれた。実際は、一人息子のことが心配で目が離せない愛すべき母親でもある」と、仕事を離れた彼女のチャーミングな一面がうかがえるエピソードを披露。
さらにこの物語において重要な鍵を握る女性、イノジェンを演じるのは、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」で一躍有名になったジョンソン。アルメレイダは「知らぬ間に忍び寄る裏切り、詐欺、トラウマの中、イノジェンが劇中でもっとも大きな変貌を遂げる。ダコタに初めて会った時には、残念ながら君の役はないと言った。まだ名前が知られていなかったからね」と話しながらも、ダコタの人柄に惹かれ、紆余曲折を経て起用に至ったことを明かした。
「アナーキー」は、東京・新宿シネマカリテにて開催中の「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」ほか、全国にて順次公開される。
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