本日6月3日、東京・東京外国語大学府中キャンパスにて「
「サイの季節」は、実在するクルド系イラン人の詩人サデッグ・キャマンガールの実体験をもとに、ゴバディが母国イランからトルコへの亡命後初めてメガホンを取った人間ドラマ。イラン・イスラム革命時、不当な逮捕によって30年にわたり投獄された詩人サヘルとその妻ミナ、2人を引き裂いた男アクバルの屈折した三角関係を描く。
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「『サイの季節』に出てくる3人のメインキャラクターには、監督の今の心情が投影されているんでしょうか?」という大村の質問には、「私自身もそうですし、私と同じように亡命した主演のベヘルーズ・ヴォスギー、そしてキャマンガールも投影されています」と話し、「私はペンの代わりにカメラを使って、1つの詩を映像で語りたいと思ったのです」と明かす。
最後に行われた来場者との質疑応答で、「私が映画を作るのは、これまで広く語られることのなかった物語を、世界の人々と共有したいからです」と答えたゴバディ。クルド人の置かれた状況について話す際には硬い表情も見せたが、イベント終了後には、会場に集まったペルシャ語専攻の生徒らと笑顔で会話を交わしていた。
「サイの季節」は7月11日よりシネマート新宿ほかで全国公開。
バフマン・ゴバディの映画作品
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- 「サイの季節」オフィシャルサイト
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エスパース・サロウ @espacesarou
バフマン・ゴバディが約10年ぶりに来日、最新作『サイの季節』は「映像で表現した詩」 - 映画ナタリー http://t.co/K63cI2a0w9