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八千草薫、緊張の面持ちで初日の喜び語る「ゆずり葉の頃」舞台挨拶

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「ゆずり葉の頃」舞台挨拶の様子。左から中みね子、風間トオル、八千草薫、岸部一徳、六平直政。

「ゆずり葉の頃」舞台挨拶の様子。左から中みね子、風間トオル、八千草薫、岸部一徳、六平直政。

八千草薫の主演作「ゆずり葉の頃」の初日舞台挨拶が本日5月23日に東京・岩波ホールにて行われ、キャストの八千草、風間トオル岸部一徳六平直政、監督の中みね子が出席した。

「ゆずり葉の頃」は八千草演じる市子が、かつて思いを寄せた男性が描いた絵を一目見るため出かけた軽井沢で、人の心の温かさに触れるヒューマンドラマ。故・岡本喜八の妻であり彼の作品でプロデュースを担当してきた中が、76歳にして初めてメガホンを取った。

八千草は「初日を迎えた興奮でドキドキしています。皆さんの前に立つのは恥ずかしい気持ちです」と、緊張を感じさせる表情で心境を語る。八千草の息子役を務めた風間は「とても素敵な時間が舞い込むような映画です」と詩的な表現で作品の魅力を述べた。

続いて紹介された岸部は、マイクの高さを執拗に気にするパフォーマンスを風間と共に披露。そして自身のこれまでのキャリアを振り返り、「八千草さんと映画で共演するという念願がやっと叶いました」と喜びをあらわにした。六平は「今日は岸部兄さんに言われて、生まれて初めてオーダーをした背広を着てきました! 今の日本映画はすぐ人が死んだり、色恋沙汰が多いですけど、この作品はゆったりとした大人の映画です」と茶目っ気たっぷりの笑顔でアピール。

さらに中は「胸がいっぱいで挨拶ができません。これ以上言うと涙が出てしまいます。この映画が大海へ出られることを祈っています。どうぞ見守ってください」と時折声を震わせながらも、誠実な言葉で感謝の意を表す。

最後に、八千草がこれから映画を観る人へ向けて「最後の親子のシーンを撮り終わった時に、すごくうれしくなったのを覚えています。私たちの世代だけでなく若い方にも観ていただいて、幸せな気持ちになっていただけたら」と穏やかにほほえみながら語り、舞台挨拶は幕を下ろした。

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