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「スワロウテイル」から19年、YEN TOWN BANDが復活ライブ

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1996年の公開作「スワロウテイル」に登場するYEN TOWN BANDが、9月12日に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」のイベントにてライブを行う。

YEN TOWN BANDは岩井俊二が監督を務め、小林武史が音楽を手がけた「スワロウテイル」の劇中で登場人物たちが組んでいる架空のバンド。主人公グリコ役のCharaがボーカルを務め、小林のプロデュースにより同バンド名義で実際にアルバムとシングルをリリースしている。岩井が作詞を手がけ、1996年に発表された「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」は85万枚以上を売り上げるヒットを記録した。

彼らがライブを行うのは、2003年10月に出演したイベント以来およそ12年ぶりのこと。この一夜限りの復活について小林は「架空のバンドに命を吹き込んで出来たのがYEN TOWN BANDですが、映画『スワロウテイル』と同様に20年近く経っても古くなっていない。その普遍性に新たなミッションを加えて、YEN TOWN BANDという伝説的な入れものに新たな魂を吹き込んでいきたい」とコメント。さらにバンドとして新曲を制作中だと明かした。

バンドメンバーやチケット発売についての詳細は、本日5月22日より開設されたYEN TOWN BAND公式SNSにて後日発表される。

岩井俊二 コメント

「スワロウテイル」が公開されたのは1996年。来年で20年が経つ。
この映画の舞台は円都(イェンタウン)と呼ばれる架空都市。物語のテーマはお金=貨幣だった。

この映画は僕の中でずっと社会を見るひとつの物差しのようなものとして残り続けた。
時代のさまざまな局面で、今、ここがイェンタウンだったら、と、想像を巡らせることが多かった。
今、ここがイェンタウンだったら、どんな人々がどんな暮らしをするだろう。どんな冒険が待ち受けているのだろう。
そんなことを想像してみるのが、自分の癖のようにすらなっていた。
これは僕だけではない。きっと小林さんの中にもあった。
現実をイェンタウンと重ね見る行為。
そこから何か新しいイマジネーションやクリエイションは生まれないだろうか。
そんな会話も長い間お互いの間で、幾度もなされて来たのだが、
ここに来てにわかに具体的になってきたのは、やはり時代の流れとしか言いようがない。
この穏やかならぬ時代なればこそ……。

こうしてイェンタウンバンドが20年ぶりに動き出すことになった。
活動再開と呼ぶべきか、そもそもが架空のバンドだったので、リアライズ、とでも言うべきか。
ともかく、20年の歳月を経て、僕らの中でイェンタウンが再び胎動を始めたのは間違いないようである。

大地の芸術祭 2015 YEN TOWN BAND @NO×BUTAI produced by Takeshi Kobayashi

2015年9月12日(土)新潟県 まつだい「農舞台」
17:00開場 / 18:00開演
料金:前売5000円 / 当日券 5500円
※「大地の芸術祭」作品鑑賞パスポートチケット付き

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015

2015年7月26日(日)~9月13日(日)新潟県 越後妻有(新潟県十日町市、津南町)
料金:前売3000円 / 当日3500円(高校、専門、大学生割引あり)
※中学生以下無料

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