試写会感想まとめ
見たことのない刺繍アクション!驚きと緊張が交錯する「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」日本最速上映会の感想まとめ
2025年12月17日 17:30 PR映画「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」
映画「
主人公バーバラをアイルランド出身の
公開に先駆け、去る12月10日に日本最速上映会が実施された本作。当日は、刺繍CAFE主宰・矢崎順子による上映後トークイベントも行われた。本記事では、ひと足先に鑑賞した参加者から寄せられた感想の一部を抜粋して紹介する。
針と糸を駆使した唯一無二のクライム描写
もっとも多く挙がったのが、針と糸をアクションや罠に昇華させたアイデアへの驚きだ。「こんな刺繍アクションはお目にかかれない!」「本当に針と糸だけで戦えててビックリでした。まさに匠の技術」「裁縫道具だけでこんなこともできるんだという驚きがあった」と、その斬新さに魅了されたという声が続出。糸を張り巡らせた仕掛けは、監督の
かわいらしいビジュアル×ダークな物語のギャップ
スイス映画らしい色彩や美術のかわいらしさに言及する感想も多かった。「お店や車など出てくるものすべてがかわいくて、色彩も楽しい」「状況のヘビーさとのギャップが面白かった」「きれいな景色とかわいい色合いだけどしっかりクライムサスペンスしている」と、ビジュアルと物語のズレが大きな魅力として受け止められている。「笑えるシーンはあるものの思ったよりシリアスな印象を受けました」「痛快なストーリーかと思いきやダークでブラック」といった感想も寄せられた。
主人公バーバラの二面性
亡き母の刺繍店を継ぎ、孤独に生きる主人公バーバラについては「物静かなのにぶっ飛んでいて最高!」「普段はオドオドしているのに、土壇場で恐ろしい才能を発揮する二面性が魅力的」「最初はちょっと理解できないかも……と思ってたのが、強く生きろ!と素直に応援する気持ちになってました」と印象が変化していくキャラクターとして捉えられている。また「彼女のバックボーンが気になる」「すべてを説明されるわけでなく想像の余地がすごくあった」など、想像力が刺激された人も多いようだ。
「人生は選択の連続」3択構造が生む緊張感と余韻
「完全犯罪(横取り)」「通報」「見て見ぬふり」という選択を軸に展開する構成については、「選択次第でこうもストーリーが膨れるのかと!! ハラハラしながら観れて中弛みなく楽しめました」「正しい選択が必ずしも期待した結果を生まない理不尽さも印象的」と評価する声が多い。さらに「3つの選択肢すべてを超えた先に待つ、意外な結末は爽快感があった」「人生は選択の連続。もしもあの時違った選択をしていれば……。誰もが考えるこの葛藤。その選ばなかった未来がまさかあんなことになるなんて……。ストーリー構成も素晴らしすぎました」と余韻を残すラストにも注目が集まった。
細部まで行き届いた演出
セリフの少なさや音の使い方を評価する感想も多く、「緊迫感のあるシーンでは針の落ちる音が聞こえるくらいだった。静寂をもう一度味わいたい」「ミシンの音や針のキリキリとした音も緊張感がありました」という声が寄せられた。「登場人物も少なく、小さなスイスの山間の村が舞台というコンパクトな設定ながら、織物のように複雑な魅力があって、何度でも観たくなる作品でした!」と早くもリピート鑑賞を希望するコメントも見られた。
映画「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」予告編
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