「第2回新潟国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門のノミネート作品が発表に。世界29の国と地域から集まった49作品から昨年より2作品多い12作品が選出された。
世界的アニメーションスタジオであるカートゥーン・サルーンのノラ・トゥーミーが審査委員長を務めるコンペティション部門のノミネート作品の選定は、東京国際映画祭シニアディレクターを務めた矢田部吉彦氏、アニメ評論家の藤津亮太氏、横浜国立大学教授で、日本アニメーション学会会長の須川亜紀子氏、アニメーション監督の矢野ほなみが担当。12作品の内、日本からは
プログラムディレクターを務める数土直志氏からはコメントも到着。数土氏は「制作手法や表現方法などで前回以上に多様な作品が並びました。従来のアニメーションの概念には収まらない作品もみられ、『アニメーションとは何か』を巡って選考委員の間で熱い議論が交わされる場面もありました」と振り返りつつ、「今回のコンペティション作品は選び抜かれた、映画祭が自信を持って届けるものです。新潟で作品を観ていてければ、きっと世界のアニメーションの今が体験できるはずです」と力強く語っている。
「新潟国際アニメーション映画祭」は長編アニメーション映画のコンペティション部門を持つアジア最大の祭典・新潟国際アニメーション映画祭として2023年3月に第1回を開催。第2回となる今年は、3月15日から20日まで新潟県新潟市内で実施される。
数土直志(プログラムディレクター)コメント
第2回となる新潟国際ア二メーション映画祭のコンペティション部門ラインナップが決定しました。前回の約2.5倍になる49作品ものエントリーがありました。世界29ヵ国・地域から応募され、それはアジアから南北アメリカ、ヨーロッパ、それに中近東、アフリカにまでに及びます。
エントリー作品は文化面だけでなく、制作手法や表現方法などで前回以上に多様な作品が並びました。従来のアニメーションの概念には収まらない作品もみられ、「アニメーションとは何か」を巡って選考委員の間で熱い議論が交わされる場面もありました。
本映画祭のコンペティションは長編作品に特化しており、そのなかで総合的な映画としての完成度の高さを選考の重要な判断基準としました。「優れた映像」「優れた物語」「多様性の実現」です。
しかし、コンペティションでは前回の10作品よりも多い12作品をセレクションしましたが、ここに入れ切れず涙を呑んだ作品も少なくありません。
今回のコンペティション作品は選び抜かれた、映画祭が自信を持って届けるものです。新潟で作品を観ていてければ、きっと世界のアニメーションの今が体験できるはずです。
「第2回新潟国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門ノミネート
「深海からの奇妙な魚」
監督:マルセロ・マラオン(ブラジル)
「コヨーテの4つの魂」
監督:アーロン・ガウダー(ハンガリー)
「ケンスケの王国」
監督:ニール・ボイル、カーク・ヘンドリー(イギリス)
「
監督:
「マントラ・ウォーリアー ~8つの月の伝説~」
監督:ヴィーラパトラ・ジナナビン(タイ)
「マーズ・エクスプレス」
監督:ジェレミー・ペラン(フランス)
「オン・ザ・ブリッジ」
監督:サム&フレッド・ギヨーム(スイス、フランス)
「スルタナの夢」
監督:イザベル・エルゲラ(スペイン)
「インベンター」
監督:ジム・カポビアンコ、ピエール=リュック・グランジョン(アメリカ)
「アザー・シェイプ」
監督:ディエゴ・フェリペ・グスマン(コロンビア)
「アダムが変わるとき」
監督:ジョエル・ヴォードロイユ(カナダ)
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新潟国際アニメーション映画祭、矢田部さんが関わってると知って俄然行きたくなってきた。 https://t.co/E8XZhYLr6e