公開中の「ぼくらのよあけ」は、西暦2049年を舞台に、宇宙とロボットが大好きな少年・沢渡悠真を軸に描くジュブナイルSF。舞台挨拶には悠真役の
観客から事前に寄せられた質問に答えるコーナーも展開。どんな宇宙の景色を誰と見たいかという質問に杉咲は「母親と太陽に照らされた地球を見てみたい」、黒川監督は「連れていけるだけ友達を連れていき、壮大な景色を見ながらバカ話をしたい」と妄想を膨らませた。また実体験をもとに、宇宙から見た地球をみんなに見せたいと思ったという毛利。東京・日本科学未来館に約200万分の1のデジタル地球模型「ジオ・コスモス」の展示を作成したことを話しながら、毛利が「おふたりともお母さんとお友達を連れてぜひお越しくださいね」とアピールすると、杉咲は「いかせていただきます!」と目を輝かせた。
実際に食べてみたい宇宙食について調べたという杉咲は「宇宙食を調べてみたら切り餅があるみたいで、どんなふうに食べるのかな?」と興味津々な様子を見せる。それを受け毛利は「宇宙酔いをしたときに私もお餅を食べたことがあります。冷凍乾燥したものを水で戻すと、つきたてのお餅のようになる。宇宙酔いをすると食べ物が喉に入らないので、ツルツルと喉を通って食べることができて助かりました。切り餅もきっとそのようなものだと思います」と豆知識を披露。そのエピソードを聞いた杉咲は「食べ馴染みのあるものだとホッとするのかもしれませんね」と感心した。一方、黒川監督は「宇宙という神秘的環境で、あえておにぎりやみそ汁などのシンプルなものを食べたい」と発言。それに対し毛利は、「現在は種子島からロケットを打ち上げることできるので、おにぎりも新鮮なものが食べられます。種類によっては炊き立てのごはんと梅干を使って宇宙でおにぎりを作ることも可能です」と、宇宙食の進化を解説した。
毛利と対面するという貴重な機会に杉咲は「記憶に残っている宇宙の景色はなんですか?」と質問。毛利は「最初に地球を見たときの景色ですね。足元のほうにあるものだと思ったら、上のほうから青い地球が出てきたときはビックリしました。漆黒の宇宙と青々と輝く地球の対比。それが美しくて今でも記憶に残っています」と体験者ならではのエピソードを明かした。続いて黒川監督が「地球は大きいと思いましたか? それとも小さいと思いましたか?」と質問すると、毛利は「最初は大きいと思ったけれど、地球を1周するのに90分しかかからなかった。そんな球体の上にすべての生物がいるのかと思ったら小さく見えた。大きいし小さい。そう思いました」と宇宙ならではの不思議な感覚を語った。
また作品のストーリーにちなみ、大変だったミッションについて聞かれた杉咲は「撮影で地方に行こうと新幹線に乗っていたら、大雨で6時間止まってしまいました。その間にコンビニに行ける時間があって、ホームに行くのには横に止まっている新幹線を渡らなければならず、なかなかできない経験をしました」と、ハプニングを報告。結局その日は復旧しなかったことを打ち明け、「そのまま東京に引き返して翌日に飛行機で現場に行くことになりました。『私は現場に辿りつけないのではないか?』と思ったのが最近の私のミッションでした」と振り返った。最後に杉咲は「私は歩み寄る大切さを教えてくれるこの映画のラストシーンが大好きです。それは対人関係を築き上げる際にも大事なヒントであり、心に響くメッセージだと思います。美しくスペクタクルなこの作品にワクワクして、ささやかな勇気をもらっていただきたいです」と観客にメッセージを贈り、イベントは締めくくられた。
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劇場アニメ「ぼくらのよあけ」
公開中
スタッフ
原作:
監督:
脚本:佐藤大
アニメーションキャラクター原案・コンセプトデザイン:pomodorosa
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:吉田隆彦
音楽:横山克
アニメーション制作:ゼロジー
配給:ギャガ/エイベックス・ピクチャーズ
キャスト
沢渡悠真:
ナナコ:
岸真悟:藤原夏海
田所銀之介:岡本信彦
河合花香:水瀬いのり
岸わこ:戸松遥
沢渡はるか:花澤香菜
沢渡遼:細谷佳正
河合義達:津田健次郎
二月の黎明号:
※朴ろ美のろは王へんに路が正式表記。
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