アニメ映画「
乙野四方字による小説を原作とする「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」。並行世界を行き来することができる時代に、同じ名前を持った2人の少年がそれぞれの世界で1人の少女と恋に落ちるさまが描かれる。イベントには両作の主人公・暦役の
橋本は「何度かアニメで声をやらせていただく機会はあったんですが、映画は初挑戦だったので、夢が叶った気持ちになりました。この作品はほかに類を見ない構成で。人物は同じなんだけど、中身が何度も枝分かれして、そこに歳を重ねるという表現も加わる。自分の心や体の中にいろんな和音がいるのを感じながら演じるという、特殊な経験を積めて楽しかったです」と伝えた。蒔田が「普段のお芝居では、すでにできあがっている映像に、テンションやスピードを合わせたりしないので、すごく難しかったです」と答えると、水野も同意しながら「画面を見ながらセリフを合わせることにいっぱいいっぱいすぎて、息の仕方がわからなくなりました」と返答。西岡は「僕は普段ハードボイルドな役どころが多いんですけど、彼は科学者なのでハードボイルドになりすぎないよう、どう演じたらいいのか悩みましたね」と述べた。
また映画にちなんだ質問にイエスかノーかで答える「運命の選択コーナー」を展開。「恥ずかしいことや失敗したことがあったときに、もし並行世界があったら逃げるか」という質問が投げかけられると、宮沢、蒔田、水野がイエス、橋本、西岡はノーと書かれたバーを掲げる。その理由を西岡は「逃げてもどこかで同じことをすると思うし、逃げなかったから今がある」、橋本は「自分で自分の決着をつけないと気が気じゃないので」とそれぞれ語る。蒔田は「恥ずかしいことをして、寝る前に後悔するのが嫌なので」と回答。宮沢は「もちろん、逃げます。失敗すると引きずるタイプなので、逃げて忘れたいです」と答え、水野は「並行世界がないからとりあえずお酒に逃げてますけど、並行世界があるならそっちに逃げたい」と言い、笑いを誘った。
最後の挨拶で西岡は「『私は可能性を愛する』というセリフがあるんですが、この作品に共感して明日またワクワクすることが起きると信じてもらえたら」とアピール。水野も「人生の可能性について考えるきっかけをくれる映画。自分の人生と照らし合わせて、感じるところがあればうれしいです」と伝える。蒔田は「どちらもたくさん観て、いろんな楽しみ方をしていただけたら」と言い、橋本は「自分の願いや祈り、大切な人を思う気持ちが、実は巡り巡って自分に返ってくるんだということを示してくれた気がします。皆さんもこの作品から受け取ったものを大切にしてもらえれば幸いです」と語りかけた。
宮沢は「日々無数の決断をして、今の僕たちがいると思うんですけど、1つひとつの決断に後悔がないように、前向きに生きていけるように、そんな願いを込めて向き合いました。すべてが楽しいわけじゃないけど、悲しみもつらいことも全部まわりめぐって、僕たちを幸せにしてくれることを信じたいですし、そんな気持ちにさせてくれる作品です」とコメント。最後に公開を記念したくす玉と、バルーンクラッカーが割られ、イベントは幕を閉じた。
なおコミックナタリーでは、「僕愛」「君愛」の見どころを紹介する特集を公開中。観る順番で結末が大きく変わるという、挑戦的なアニメ映画を味わうための足がかりにしてほしい。アニメ映画「僕が愛したすべての君へ」
公開中
キャスト:
原作:「
監督:松本淳
脚本:坂口理子
音楽:大間々昴
キャラクター原案:shimano
アニメーション制作:BAKKEN RECORD
製作:「僕愛」「君愛」製作委員会
製作幹事:電通
配給:東映
アニメ映画「君を愛したひとりの僕へ」
2022年10月7日(金)全国公開
キャスト:宮沢氷魚、蒔田彩珠、橋本愛、田村睦心、浜田賢二、園崎未恵、西村知道、水野美紀、余貴美子、西岡徳馬
原作:「
監督:カサヰケンイチ
脚本:坂口理子
音楽:大間々昴
キャラクター原案:shimano
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:「僕愛」「君愛」製作委員会
製作幹事:電通
配給:東映
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