単行本には計12本の作品が収められており「消費者の呻き」「無数の孤独」「ひとりかごめ」という3本は描き下ろし。表題作「ひとりかごめ」は、背後に感じる誰かの気配に怯えながら生活する女子・月城陽菜が、自分の後ろを気にするあまり奇行に走る怪奇譚だ。そのほか事故で亡くなった工員の霊が出る工場を描く「工場勤務」、定食屋に入ったサラリーマンが店を切り盛りする薄幸の美女から奇妙な話を聞く「遺された調理法」などの作品が収められている。
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