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本日スタート「キン肉マン酒場」で、嶋田&アデランスの中野さんが裏話語る

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左から青科まき、天木じゅん、嶋田隆司(ゆでたまご)、キン肉マン、高橋かな。

左から青科まき、天木じゅん、嶋田隆司(ゆでたまご)、キン肉マン、高橋かな。

ゆでたまご「キン肉マン」と、週刊プレイボーイ(集英社)がプロデュースする週プレ酒場がコラボした「キン肉マン酒場」が、本日12月4日よりスタート。本日内覧会イベントが行われた。

「キン肉マン酒場」は同作が来年2019年に連載開始40周年を迎えることを記念したもの。イベントの冒頭ではゆでたまごの原作担当・嶋田隆司が「18歳のときにデビューして、40年はあっという間でしたね。とにかく毎日原稿をやるのが楽しかった。ゆでたまごというのは嶋田隆司と、今日は仕事で来られなかった中井義則の2人がいるんですけど、2人でやってるからケンカして(コンビが)ダメになるんじゃないかってよく聞かれるんです。だけど2人でやってるからこそ、編集者の悪口を言い合ったりできる(笑)。それが長くやってこれた秘訣かなという感じはいたします」と挨拶。

さらに「昭和、平成、そして来年からの新しい元号、3つの時代を走って来られたのは読者の皆さんのおかげだと思っております。『キン肉マン』というのは超人募集という企画をやっていることもあり、読者が3人目のゆでたまごというイメージがあって、これだけ読者と一緒に作っていくマンガはほかにないだろうという自負があります。それから40周年にあたっていろいろ調べてみたんですけど、大好きな藤子不二雄先生はコンビを結成してから離れるまで37年なんです。ゆでたまごは40周年なんで藤子不二雄先生を超えたなって(笑)。それがすごくうれしいですね」と冗談めかしながら喜びを語り、「キン肉マン酒場」については「最近、居酒屋とかの若い子が多い場所では『キン肉マン』の話ができないっていうアラフォーの人が多いみたいですが、ここなら思い切り『キン肉マン』の話ができるので、よろしくお願いいたします」とアピールした。

続いて「キン肉マン酒場」のPR大使でグラビアアイドルの天木じゅんが、「2次元ボディのIカップ、“グラビア強度”95万パワーの天木じゅんです。今日はキン肉マン酒場のPRに参りました」とキン肉マン風のセクシーな衣装で登場。「キン肉マン酒場」でも働く青科まき、高橋かなの2人も加わって3人で酒場を紹介する。ここでは数多くのフードメニューの中から、激辛メニュー「悪魔将軍プレゼンツ地獄の九所封じ石鍋豆腐」を嶋田と天木が食べることに。これは悪魔将軍の技名にちなみ、辛さが9段階に設定されているというもので、その中でも最も辛い「地獄の断頭台」にチャレンジ。辛いものが大好きだという2人は、汗を流しながらも美味しそうに石鍋豆腐を食べてみせた。

そのほかにもキン肉マンの好物にちなんだにんにく揚げ、「キン肉星王位争奪編」の試合会場となった土地の名物である「五大城 特製おつまみ」、「夢の超人タッグ編」に登場する前方後円墳を模したカレー、0.9秒で敗北したドイツ出身の超人・レオパルドンをイメージした「瞬速で出るザワークラウト」など、「キン肉マン」らしいメニューが多数用意されている。またバッファローマンにバラバラにされたミートくんにちなんだ企画として、「ミートくんスタンプラリー」も実施。7回来店して、ミートくんの身体のパーツのスタンプを7つ集めた人には抽選で賞品がプレゼントされる。

続いては「キン肉マン」の初代担当編集で、作中に登場するキャラクター・アデランスの中野さんのモデルとしても知られる中野和雄氏が登壇。嶋田とのトークセッションが行われた。酒場の感想を求められた中野氏は、「『キン肉マン』ファンのためのお祭りみたいなものだと思うんですけど、びっくりしましたね。内装もお金がかかってますし、メニューも非常に面白い」と称賛。「キン肉マン」の40周年については「(続くことが)全然予想できなかったです」としながら、「キン肉マンっていうキャラクターが面白かったんでしょうね。それとゆでたまご先生2人のタッグが非常によくて、ドラマを作っていく力が今でも減速していない」とコメントした。

2人の出会いは、ゆでたまごの2人が高校生だった頃に遡るという。中野氏は「手塚賞とか赤塚賞に応募してきた中で、落選原稿の箱にあったものを見直してたんですよ。その中に『ゆでたまご』という非常にユニークなペンネームのものがあって、その原稿を見てたら、絵はそんなに上手じゃなかったんですけど(笑)、2人の(出身地である)大阪的なサービス精神、ギャグ精神を感じて、すごく気に入って。すぐ『原稿を描いて送ってほしい』と電話しました」と述懐。嶋田も「中野さんから『原稿送ってよ』って電話がきて、送ったものを赤塚賞に選んでもらって。非常によくしてもらいましたね。(大阪から上京したあとの)住まいも用意してくれて、コンビニもない時代に有名なお店のお弁当を持ってきてくれたりして。『こうやったらこの子たちが伸びるな』ってことでいろんなことをやってくれた。ありがとうございました」と当時の思い出を語りながら感謝を述べた。

続く話題は「キン肉マン」の大きな特徴である、作中に登場するキャラクターを読者からハガキで募る「超人募集」について。この企画は中野氏が担当をしている時代に生まれたもので、ゆでたまごの2人が「ファンレターの返事を書くのが大変ですよ」と言った際、中野氏が「普通のマンガ家は返事を書かないよ。でもファンに何かを還元したいなら、怪獣や超人を募集するのはどう?」と提案したことから始まったとのこと。中野氏は「当時オリンピックをやっていたから、作中でも『超人オリンピック』をやるという話になって。そこで超人募集をすれば、世界中の、インドとかサウジアラビアの(国の個性が出た)超人を読者が送ってくれて、いろんなキャラクターを出せるんじゃないかってことになったんですよね」と裏話を披露した。

最後に「キン肉マン」が来年40周年を迎えることについて中野氏は「よくここまで続けてきたなと、ただただ感服してまして。変に人気がなくなったりしてるんだったら『そろそろ潮時じゃないか』みたいなことを言えるんですけど、今日発売の単行本などを読んでも、まだまだパワーがあると思いますので、身体が続く限り連載を続けていいんじゃないかと思ってます」とコメント。嶋田も「今の読者って若い子も増えてるんですけど、やっぱり中心は40代。Webでやってると、(月曜0時に)『キン肉マン』が更新されたらTwitterのタイムラインが『キン肉マン』であふれるんですよね。それでみんな『今やってる仕事の嫌なことが忘れられる』とか言うんですよね。『死ぬまでやってください』ともよく言われるんで、ファンが望んでくれる限りはやりたいなと思ってます。来年の40周年には、まだ言えないけどいろんなイベントがあるので楽しみにしておいてください」とまとめた。

「キン肉マン酒場」は本日より1月29日まで東京・新宿の週プレ酒場にて開催。なお本日、「キン肉マン」65巻、「キン肉マン」のエピソードを選りすぐった「『キン肉マン』ジャンプ 運命の五王子 名シーン編」、石原まこちんが手がけるスピンオフ「THE超人様」2巻も同時発売された。

(c)ゆでたまご/集英社

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