鏡貴也、
「終わりのセラフ」は、未知のウイルスにより人口が激減し、吸血鬼の脅威にさらされた世界を舞台に繰り広げられるダークファンタジー。2012年よりジャンプスクエア(集英社)にて連載され、テレビアニメ化、ゲーム化も果たしている。ミュージカルでは百夜優一郎役に「仮面ライダー鎧武 / ガイム」にて主演を務めた
物語は優一郎が吸血鬼の支配からただ1人脱出し、復讐を誓って日本帝鬼軍の吸血鬼殲滅部隊「月鬼ノ組」への入隊を目指すところから動きだす。過去の回想を交えつつ、優一郎とミカエラが家族同然のように思っていたお互いへの思いを語っていくが、ミカエラは思いもよらぬ運命の下に置かれていた。2人の悲哀に満ちた関係を軸としたストーリーが、殺陣やアクション、ダンス、歌、そして映像などさまざまな演出で描き出される。
ゲネプロ後にコミックナタリーの取材に応じた佐野と鈴木。2人は同い年で、同じ事務所に所属している。原作を読んだ際の感想を佐野は「家族愛が強い作品。その中での優一郎とミカエラの関係性を考えながら全部のシーンを作りました。ミカエラがいるから俺がいて、というか」と語り、「ケンカっ早いところは自分とは似てないんですけど(笑)、明るいところは似ているなと思います」と自身と役を分析する。鈴木は「今回の舞台、僕の役は『うれしい』というところがなくて、9割方悲しい感情を抱いて出てくるんです。なのでそういう気持ちになって出てくるように気をつけています。僕もあまり役に似ているとは思わないんですけど、(ミカエラは)回想シーン以外は傲慢で自信過剰なところがあったりして、自分にもあてはまる部分をなるべく大きく膨らませてやるようにしています」と役作りについて明かした。
原作のキャラクターを忠実に再現した衣装については「動きづらいです(笑)」と声を揃え、佐野は「何回もマントに邪魔されて……。そこらへんをうまく捌いていかないとなと。僕は(衣装の)早替えもあるんで、舞台裏ではバッタバタです」と苦労を告白。鈴木も「剣の捌きとかも難しいよね。芝居をやってるから冷静になりすぎちゃいけないんですけど、冷静に対処しなきゃいけないことが多い。バランスがちょっと難しいなって思いますね。レベルアップしていきたい」と重ねた。
最後に見どころを尋ねられると、佐野は「最後に優一郎とミカが2人で歌う曲が好きなんですが、そこに向かっていく過程で、ミカのシーンは暗いけど、優一郎のシーンは明るかったり。もちろん明るい中にも葛藤があったりはするんですが、その差を感じてくれたら楽しめる作品だと思います。あとは仕掛けがすごいんですよね。舞台上に鏡が置いてあるのとかまずないし。演出効果にも注目してほしいです」とコメント。鈴木は「吸血鬼や荒廃した世界など、なかなか舞台化しづらい原作のモチーフを、演出効果やアンサンブルの方が表現して世界観を作ってくれている。ミュージカルならではのマンガの世界観の表現だと思うので、そこが見どころだと思います」と話していた。
「『終わりのセラフ』The Musical」は2月11日まで上演。なおキャストによるお見送りやお楽しみ抽選会、キャストとチェキ撮影など日替わりの企画も用意されている。詳細は公式サイトにて確認を。
「終わりのセラフ」The Musical
期間:2016年2月4日(木)~2月11日(木・祝)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo
料金:7800円(前売り・当日共通/全席指定)
キャスト
百夜優一郎:
百夜ミカエラ:
一瀬グレン:
三宮三葉:
君月士方:
早乙女与一:
柊シノア:甲斐千尋
阿朱羅丸:
クルル・ツェペシ:
フェリド・バートリー:
スタッフ
原作:「終わりのセラフ」鏡貴也、
演出:元吉庸泰
脚本:
音楽:和田俊輔
振付:本山新之助
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