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ミュージカル「青春鉄道」出発!永山たかし、Kimeruら再会に「帰ってきた」

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ミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」公開稽古の様子。

ミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」公開稽古の様子。

青春「青春鉄道(あおはるてつどう)」を原作としたミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」が、本日11月18日に東京の全労済ホール スペース・ゼロにて幕を開ける。

「青春鉄道」は電車が走る路線を擬人化して描くコメディ作品。初演前の囲み取材には、東海道新幹線役の永山たかし、山陽新幹線役の滝川英治、西武池袋線役のKimeru、埼京線役の豊永利行が登場した。かつてミュージカル「テニスの王子様」の青学初代キャストとして共演していた4人。永山は「やっぱり『ここに帰ってきた』というか。今回の仲間とやった作品が、僕の始まりみたいなところがありましたもので。その頃のお客様も今回たくさん来てくださると思うので、そうした方たちにしっかりと、僕らの10何年を見せられたら」と感慨深げに語りだす。豊永は「それぞれ10数年、いろんなものを経験して経験値が増えた上での再会で、ちょっとした同窓会気分という感じだったんですけど。いざ稽古が始まってみると中身は全然違うお話なので、10数年前に見れなかったみんなの一面が見えてきたりもしました」と語り、Kimeru、永山も同意するように頷いた。

滝川は「各々の成長した姿、違う一面を、一致団結して見せられたらと思います。本当に気合いを入れてやってきました」と語るがなぜかその声は小さく、すかさず永山とKimeruに「ちっちゃいねえ声! そのガタイと違って」「気合い入ってんの、本当に? お葬式みたいだよ!」と突っ込まれ、笑いを誘う。Kimeruは「2.5次元のいろんな作品を観たり出たりしてきたんですけど、この作品はとても難しいと思っていて。鉄男・鉄子というか、マニアの方向けの内容だったりするので、地方の方が観に来る中で関東の路線をどう表現するのかは課題で、始まる前からプレッシャーも感じていました。でも稽古で川尻(恵太)さんの演出を受けて『これだったらいける』と掴むことができたので、自信を持ってお届けできます」と堂々とコメントする。

またこの作品に携わってから、鉄道への親近感がわいたと口々に語り、豊永は「埼京線に乗るとお年寄りに席を譲ったりとか。埼京線の秩序を守ろうって責任感が強い。埼京線は痴漢が多いって聞いて、こんなに傷つくんだって思いました」と思いを口にする。Kimeruも「東京に初めて来たとき働いたバーが江古田にあったので、西武池袋線は思い入れのある電車。(今作に関わってからは)西武グループ全体を愛し始めちゃってて、デパートの紙袋を持ってる人を見るだけで『ありがとうございます』ってなんか思っちゃう」と心境の変化を明かした。そして永山は「今日もイノシシを高崎線が轢いたって言ってましたけど、(高崎線役の郷本)直也大丈夫かなって(笑)。それでなくてもメンタル弱いのにって不安になる。鉄道ってこんなに身近にあるものなのに、今まで全然アンテナ張ってなかったのが、すごい見方が変わりました」と語る。

最後に観客に向け、豊永は「今回我々第1弾として立たせていただいてるんですけど、きっとこれからいろんな線が出てきたりとか、ご覧になった方が『じゃあ私の使ってる線を擬人化すると?』って原作を手に取っていただくすることもあると思うし、鉄道の歴史を楽しく学べる舞台になっていると思います。リラックスして見ていただいて、大いに笑っていただたら」とメッセージ。また滝川が「個性的なキャラクターと個性的な歌を、パワフルな役者陣がテンポいい感じで作り上げていると思います。僕自身も東海道(新幹線)という勢いある役柄に翻弄されて、迷惑かけられている部分もいっぱいあるんですけど、そんな彼を……」と話していると、永山が「汗拭けっ!」と厳しいツッコミ。苦笑いしながら滝川は「彼を優しく見守ってですね、なんだかんだで爽やかな風を吹かせられる存在になれればいいかなと思います」と意気込みを語った。

最後に座長の永山は「これまで、そしてこれから、に向かう現在地、のような作品になるんじゃないかと。舞台のセットも上に向かって線路が途切れていく用な感じになっていて、未来は僕らが作るもの、という意味での現在地だなと。ある意味リスタートというか、走っていくきっかけになればいいなと思ってます。これから何十年も続けていける一歩を今日踏み出せると思いますので、今後ともよろしくお願いします」と締めくくった。

本編はオムニバス形式で進行。高崎翔太演じる東武東上線が「東武線と呼ばないで」と歌い上げたかと思えば、山本一慶演じるミステリアスなりんかい線は埼京線を翻弄する。またさらなる速度アップに挑戦する東海道新幹線、西武グループの会長を崇拝する西武池袋線など、ユニークな鉄道たちの姿が次々に描かれていく。Kimeruは「いろんなシーンで全然カラーの違うショートストーリーがたくさん。おもちゃ箱をひっくり返していろいろなものがちらばってる感覚で、楽しんでいただきたい」と魅力をアピールしていた。

ミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」は11月23日まで上演。なお公演のBlu-rayとDVDが、2016年3月25日に発売されることも決定した。

ミュージカル「青春-AOHARU-鉄道」

期間:2015年11月18日(水)~23日(月・祝)
会場:全労済ホール スペース・ゼロ
脚本・演出・作詞:川尻恵太(SUGARBOY)
音楽:あらいふとし+ミヤジマジュン

キャスト

東海道新幹線:永山たかし
山陽新幹線:滝川英治
西武池袋線:Kimeru
有楽町線:阿部よしつぐ
秩父鉄道:森山栄治
高崎線:郷本直也
埼京線:豊永利行
東海道本線:鯨井康介
京浜東北線:高橋優太
東武東上線:高崎翔太
りんかい線:山本一慶
宇都宮線:稲垣成弥
副都心線:章平

山手線日替わりゲスト:高木俊、碕理人、佐藤永典、早乙女じょうじ、瀬戸祐介、鎌苅健太

(c)青春

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