イノタケ×コブクロ、ビッグなドリーム対談が実現
2009年1月9日 4:23
去る2008年12月28日、原宿クエストホールで
2008年10月28日に同日発売された井上の「リアル」第8巻とコブクロの「時の足音」。両アイテムを購入した応募者から抽選で400名を招待した今回のイベントでは、コブクロのライブや3人によるトークショーが繰り広げられ、音楽とマンガの枠組みを軽々と取り払ってみせた。
コブクロの音楽性と井上の作品に共通点を見出した集英社の「リアル」担当編集者が立ち上げた、このコラボ企画。ともにチャート常連のマンガ家とシンガーによる夢のタッグとして注目を集め、PV制作や対談などが行われてきた。今回のイベントはそのクライマックスといえる。
この日ステージに登場したコブクロは「YELL~エール~」「赤い糸」「時の足音」「轍-わだち-」の4曲を熱唱。続いて3名によるトークショーが行われた。
トークショーで井上は「リアル」第8巻収録のエピソードで「YELL~エール~」の歌詞を引用したことに触れ、「挫折の始まりをポジティブに捉えようとしているこのシーンで、頭の中に流れていたのが『YELL』だった」とコメント。コブクロも「実際に僕らの歌詞がマンガに登場しているのを見て、本当に嬉しかった」と語った。また「『リアル』を読んで思い浮かべるアーティストは誰か」というアンケートの1位にコブクロの名が挙がっていたことを知らされ、「まさに運命ですね」と喜びの表情を見せていた。
さらにファンへのメッセージを求められた3人は「くじけたときには『リアル』を読んで、コブクロを聞いてください!」(小渕)、「何かをつきつめていくのは、マンガも歌もいっしょ。そういう歌をこれからも歌っていきたいです」(黒田)、「今回のコラボで、コブクロと出会うことができて感謝しています」(井上)とそれぞれの思いを語った。
最後にファンとの握手会が行われ、約2時間に及ぶスペシャルイベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
井上雄彦コメント
今回のコラボの話を聞いてから、「とにかくコブクロを聴き倒すぞ!」と車の中でずっと聴いていたんです。正直言って、なぜ漫画と音楽がコラボするのだろうと不思議だったんですよ。担当編集から「共通点を感じるからです」と言われていたんだけど、その言葉の意味が聴き倒したことでわかってきたんです。今やコブクロが自分の中でかなりの部分を占めているほどです。会って話してみてからは、思い通りの人たちだな、と。普通の感覚の持ち主とでもいうんでしょうか?そんな風に感じました。あと……黒田君がでかくてビックリしました(笑)。
コブクロコメント
・企画を行うことを聞いてどう思ったか?
井上さんの作品と、僕らの音楽のクロスする部分を感じてくださったスタッフの方のその想いを聞いたとき、とても嬉しかったです。「僕らにも、何か出来る事はないかな?」と考えた、いろんなアイデアが、ひとつずつ実現していき、びっくりしています。井上先生が「時の足音」を聴きながら描いて下さった、一枚の絵は、一生の宝物です。
・リアル、そして井上雄彦さんについて
今を生きることへの教科書のように、井上先生の作品を読んでいる読者の方が、沢山いると思います。僕らもその一人です。大人になっても、誰かが教えてくれなきゃわからないことが「リアル」には詰まっています。モノ作りの大先輩として、心から尊敬している方です。
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