ステージナタリー

コンドルズ「17’s MAP」湧き出るアイデア、大笑いの稽古場に潜入

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コンドルズ埼玉公演2017新作「17’s MAP」稽古の様子。

コンドルズ埼玉公演2017新作「17’s MAP」稽古の様子。

5月20・21日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演されるコンドルズの「17’s MAP」。4月下旬、ステージナタリーはその稽古場に潜入した。

彩の国さいたま芸術劇場内にある稽古場を訪れると、コンドルズのメンバーたちはそれぞれにアップをしたり、雑談したり、音楽に合わせて振りを確認したりしながら、まずはそれぞれに稽古前の時間を過ごしていた。その日稽古に参加できるメンバーが全員揃ったところで、近藤良平が「ネットで見たこういうことをやってみたいんだけど」とメンバーに説明し、4本の筒を使っての稽古が開始する。筒を組み合わせて「+」や「×」「=」「<」を作り、その間に人を配して、数式を作ろうというのだ。

藤田善宏スズキ拓朗、香取直登、安田有吾らがまずは稽古場の中央に出て動くメンバーに、山本光二郎や鎌倉道彦、田中たつろうらはそれを見守るメンバーに自然と分かれ、いくつかの数式パターンが試される。小柄な橋爪利博と大柄なオクダサトシの間に「<」を置いたり、「>>」で早送り、「<<」で巻き戻しの動きをしてたりと、動くほうのメンバーから次々とアイデアが生まれ、それがどんどん実践されると、見ているメンバーが「それ面白いね」「もっとシンプルなほうがいいんじゃない?」と口々に意見する。メンバーたちのそんなやりとりを、近藤はメモをとったり、一緒に笑ったりしながらじっと見つめていた。シンプルな数式パターンが30分ほど試されたのち、今度は手を動かす人と脚を動かす人の間に「+」を置き、「=」の先に手脚を同時に動かす人を配したり、1回転する人と2回転する人を足して3回転する人を作ったりと、もっと体を使った動きの組み合わせが試されるようになった。古賀剛がさらに高度な動きにしようと、「せっかくダンス公演をするんだからもっとこうやってみたら……」と言って大胆な振りをつけようとすると、「“せっかく”って!」「ダンスカンパニーじゃなかったっけ?」と全員からツッコミが入り、大爆笑が起きた。

稽古開始から1時間経ったころ、今度は4人のメンバーが筒を1本ずつ手にして横並びになり、筒をバッドやゴルフクラブ、包丁などに見立てた別の見せ方を試し始めた。4人のうち1人だけ別の動きをして笑いを巻き起こす、そのオチのつけ方に「棒を後ろに振ってみたら」「もう少し早く動いてみては」と全員が意見を言い合い、面白さを追求してさらに爆笑が起きた。

年齢もダンスキャリアもカンパニーへの在籍年数もバラバラなコンドルズのメンバーだが、大笑いしながら稽古に臨むその姿は、休み時間に教室でふざけあう男子中学生のような朗らかさで、稽古場の和気あいあいとした空気がそのまま、本番の舞台上にも流れ込んでいるのだと実感できる。その後も棒を使った動きのアイデア出しは一向に途切れる様子がなく、稽古はさらに深まっていった。

コンドルズ「17’s MAP」は、昨年2016年に20周年を迎えたコンドルズが、彩の国さいたま芸術劇場で作り上げる11本目の新作。2017年と、尾崎豊の「17歳の地図」にちなんだタイトルを掲げ、コンドルズの“今”を切り取った作品を立ち上げる。なお上演に向けて、近藤がステージナタリーに寄せたコメントは以下の通り。

近藤良平コメント

ステージナタリーをお読みの皆さま、
我々コンドルズは、5月に新作を上演します。
コンドルズを観ると、若返ります。
半分ウソで、半分ホントです。いや本当です。
そして、今年のタイトルは、
「17’s MAP」。いい響きです。
はい! 若い方、年配の方、家族の方、
みなさんが大喜びできる舞台であります。
すばらしい劇場で、まずはコンドルズを体験体感してください。
「舞台があなたの人生を変えます!!」

コンドルズ埼玉公演2017新作「17’s MAP」

2017年5月20日(土)・21日(日)
埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

構成・映像・振付:近藤良平
出演:青田潤一(映像出演)、石渕聡、オクダサトシ、勝山康晴、香取直登、鎌倉道彦、ぎたろー(新人)、古賀剛、小林顕作(声の出演)、スズキ拓朗、田中たつろう、橋爪利博平原慎太郎(映像出演)、藤田善宏、安田有吾、山本光二郎、近藤良平

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