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山内ケンジ「テラスにて」、「トロワグロ」から2年越しの映画化に平岩紙ら感慨

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映画「At the terrace テラスにて」初日舞台あいさつより。左から山内ケンジ、岡部たかし、橋本淳、古屋隆太、平岩紙、石橋けい、岩谷健司、師岡広明。

映画「At the terrace テラスにて」初日舞台あいさつより。左から山内ケンジ、岡部たかし、橋本淳、古屋隆太、平岩紙、石橋けい、岩谷健司、師岡広明。

城山羊の会山内ケンジが脚本・監督を務めた映画「At the terrace テラスにて」の初日舞台挨拶が、昨日11月5日に東京・武蔵野館にて行われた。

山内が第59回岸田國士戯曲賞を獲得した自身の作品「トロワグロ」を、映画化した本作。“100%富裕層向け映画”と銘打たれ、ある邸宅でのパーティーに参加した人々の様子が描かれる。色白の人妻はる子(平岩紙)の白い腕に男たちは熱い視線を向け、専務夫人(石橋けい)は嫉妬の炎を燃やす。人々の日頃取り繕っていた仮面が剥がれ落ち、テラスでは欲望、嫉妬、秘密の暴露が飛びかい始め……。

舞台挨拶には「トロワグロ」から続投となる出演者の石橋けい、平岩紙、古屋隆太岩谷健司師岡広明岡部たかし橋本淳、そして山内が登壇した。岡部は「試写を見たときの山内さんの第一声が『誰が観んのこの映画ー』だったんですけど、こんなに多くの人に来ていただいてうれしいです」と満席の客席に笑顔を向ける。山内は「1週間限定のレイトショー上映なのでもう『目撃!』みたいな感じかと思うんですけど」とコメント。司会を務めた師岡からの「ハリウッド版なら誰が自分の替わりか」の質問に「ロバート・アルトマン……は死んでるから、サム・ライミが監督して、大失敗するんじゃないかな」と答え会場の笑いを誘った。

また映画版ならではの見どころについて山内は「喋っていない、聞いている人のアクトがいろいろ入っている。そういうところが舞台ではない、意識的に『ここ観るところですよ』みたいな感じがあります」とアピールし、「あと僕は最後にナレーションをやってるので、これは舞台にはないところです」と付け加えた。

舞台のときから「本があるとは思われないような演じ方をしてほしい」と演出を付けていたという山内。平岩は「山内さんのダメ出しが本当に面白くて、『感情が通ってない』とかそんな普通のことは言わず、『今のはサンシャイン劇場でやってる役者さんみたいな喋り方でしたね』とか『翻訳劇によく出てる俳優さんの喋り方だね』とか」と振り返り、「稽古中から、『これはやばい面白いことになるぞ』と思っていたので、映画化までされてうれしいです」と微笑み、石橋も「2年越しですからね」と感慨深げに頷く。

自身のベストアクトシーンを尋ねられた古屋は、後半の橋本とのシーンを挙げ、橋本も同意。「髭が痛かったです」「すいませんでした」「とんでもないです。ありがとうございました」とやりとりし、司会の師岡から「仲睦まじいですね」とコメントされる一幕も。

映画「At the terrace テラスにて」は11月11日まで東京・武蔵野館にて公開。上映後は連日舞台挨拶が行われる。

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