スチャ×ソウルセット、晴天の新宿でコラボ曲初披露

昨日3月20日、タワーレコード新宿店にてスチャダラパーとTOKYO No.1 SOUL SETのインストアライブが開催された。

このライブは2月24日に同時発売されたそれぞれのベストアルバム「THE BEST OF スチャダラパー1990～2010」「BEST SET」両方を購入した人を招待して行われたもの。当日はやや風が強かったものの快晴に恵まれ、会場となった新宿店屋上には多くのファンが集結した。

最初に登場したのはTOKYO No.1 SOUL SET。通常のライブとも野外イベントとも違う、晴天のビルの屋上というシチュエーションにとまどい気味なのか、BIKKE（Vo）はとりとめないトークを繰り返しながら渡辺俊美（Vo,G）に向かって「……なんかうまく曲振りができないんだけど……」とこぼす。しかしようやく始まった1曲目「Innocent Love」からは彼ららしいステージを展開。晴天の新宿に3人のサウンドが心地よく響き渡り、オーディエンスも気持ちよさそうに身体を揺らす。

途中のMCではBIKKEが「20周年でベスト盤を出させていただいて、本当にありがとうございます。スタッフの悪知恵で両方買った人だけこのライブに、というやらしい作戦に出てますが（笑）」と、購入したファンに向けて挨拶。最後を締めくくった「SUNDAY」では圧巻のグルーヴが屋上に鳴り響き、野外フェスさながらの雰囲気を生み出した。

曲終わりで登場した2組目、スチャダラパーはソウルセットのメンバーとともにしばしトークを展開する。「この雰囲気、ちょっと緊張するよね？」とBIKKEが同意を求めると、BOSEは「わかるわかる。この組み合わせだしみんなホームだと思ってたら、スタッフもお客さんも含めて全員アウェイ！みたいな（笑）。お客さんも辛そうだもん」と笑わせる。「スタッフも固いもんね今日は」とBIKKEが笑い、俊美も「この後思いっきりアゲてってください（笑）」とプレッシャーを与えて、ソウルセットの3人はステージを降りた。

スチャダラパーのステージは、序盤のトークでテンションが上がったのか最初の「FUN-KEY4-1」から大盛り上がりに。「Good Old Future」では全員が腕を振って一体感もピークに達する。BOSEは「なんか今、フジロックで大雨降ったときみたいな感じだよね？『みんなでここを乗り越えてがんばろう！』みたいな一体感が（笑）」と笑わせる。

「今日は本当はトークショーだと思ってたのね。ソウルセットと一緒にトークして、『じゃあせっかくなんで最後に1曲』って内容だと思ってたら普通にライブだったから『えっ、今日ライブやんの？』ってびっくりしちゃってさ（笑）」という裏話も交えつつ、ライブはいよいよ終盤に。最後の「ライツカメラアクション」ではSINCOの鳴らすグルーヴィなトラックに乗せたBOSEとANIのラップが空に響き渡り、青空とあいまって不思議な空気を作り上げた。

最後は再びソウルセットが登場。BIKKEとBOSEはTwitterや音楽シーンをめぐる爆笑エピソードを続々と披露し、ANIが「俺、電脳ルールまじわかんねえ」とぼやく一幕も。なごやかなトークの後は「これがライブでは本邦初公開になります」という、それぞれのベストアルバムに収録されたコラボ曲「STARDUST」「NEVER ENDING BEATS」を披露。「NEVER ENDING BEATS」のラストにはBIKKE、ANI、BOSEがビデオクリップと同じ振り付けで踊り、観客から大喝采を浴びた。

スチャダラパー＆TOKYO No.1 SOUL SET スペシャルインストア
2010年3月20日 タワーレコード新宿店 セットリスト

TOKYO No.1 SOUL SET
01.Innocent Love
02.隠せない明日を連れて
03.JIVE MY REVOLVER
04.MORE BIG PARTY
05.KEY WORD
06.SUNDAY

スチャダラパー
01.FUN-KEY4-1
02.DISCO SYSTEM
03.Good Old Future
04.アーバン文法
05.ライツカメラアクション

スチャダラパー＋TOKYO No.1 SOUL SET
01.STARDUST
02.NEVER ENDING BEATS